『インドネシア・スマトラ沖地震TDMAT活動報告1230(1)』

2004年12月30日

29日 9:00
インドネシア ジャカルタの鈴木専務(先遣隊)からの情報では、インドネシア北部が津波被害が多く、一部の町は壊滅的な被害があり、被災者や死体が放置されている状況である。特にアチェ地区では、医療機関が全壊し、医療活動が展開できない状況。インドネシア政府の要望では、診療が行なえるテントや医薬品の要望があり、急遽、航空貨物にて、医薬品並びに医療消耗品約2t分を現地に向け、発送した。同時に、エアーテントの確保に向け、(株)徳洲会に依頼した。

29日 12:30
タイ・プーケットで医療活動を開始するために、タイ第一陣が東京本部、羽田空港に集合。オリエンテーションの後、成田空港に移動した。成田空港では、大量の医療支援物資の中から、現地の要望の中から優先順位を決め、現地へ運ぶこととした。

第一陣メンバー

福岡病院 医師 原野 和芳
福岡病院 薬剤師 萩原 省武
福岡病院 看護師 深海 圭三
福岡病院 事務員 中村 清隆
茅ヶ崎病院
(現:湘南藤沢徳洲会病院)
岩本 成広
茅ヶ崎病院
(現:湘南藤沢徳洲会病院)
看護師 久保 健一
茅ヶ崎病院
(現:湘南藤沢徳洲会病院)
事務員 塩崎 文彦

29日 14:00
タイ・プーケットの先遣隊の一部(新井、早田、河内)は、近郊のタンバーの国立病院を訪問し、現地の医師との協議をしたが、医師50名の病院であり、医療は充足している。プーケットの北約80キロ程度がはなれた地域(タクアパー)に、150床の国立病院があり、抗生剤の必用な患者が増している。術後感染症や、外傷の創感染が多く、死にいたる場合が多い。病院側から、医療スタッフ派遣の要望があり、診療を開始することになった。

また、プーケットの先遣隊は、市内中心部にある保健局事務所の一角に、救護所を開設した。

海岸部では、一部壊滅的な被害があるが、津波の影響のない地域では、まったくといって良い程影響がなく、 日常生活を送っている様子。