『パキスタン北部地震災害 TDMAT活動報告 第11報』
2005年10月28日 09:00
本隊活動報告
本日の活動
マンセラ[Mansehra] の District Headquarter Hospital(DHQ)で活動を継続。
UNミーティング
第一陣追加メンバーの受け入れ準備
District Headquarter Hospital(DHQ)
診察状況
24日:55人
25日:54人
Topic : 4台の交通事故で10人が運ばれ、1人がその場で死亡。
残りは、骨盤骨折・下腿切断・頭蓋骨骨折など。
下腿切断の患者さんの切断部の血管を無麻酔で結紮する。
26日:66人
Topic :小児の交通外傷2人。一人は遠位の骨端線での開放骨折(離開)
UNミーティング
マンセラ[Mansehra]
ミーティング前に世界の医師団[Medecin Du Monde]から情報提供がある。
世界の医師団[Medecin Du Monde]は、我々が23日にバラコット[Balakot]で情報収集したフランスチームで、地震発生3日目の10月11日からバラコット[Balakot]でモバイルクリニック[Mobile Clinic]を行っている。
23日にはまだまだ活動を継続する判断をしていが、本日(26日)に撤収の判断を下した。
本日のモバイルクリニック[Mobile Clinic]の状況はベースキャンプがある3地点のうちサンガール[Sangar]、グノール[Ghnol]の2箇所ではイスラム系の医療チームが多数(彼らの表現では「あふれるぐらい」)おり、外国の医療チームが活動する余地は全くなくなったと判断。
もう一つのコーリアン[Kholian]でも他のチームからほぼ同じ状況の報告があった。
また、UNミーティングでも同じようなレポートがあった。
ここ2,3日で、被災者側の医療ニーズには急激な変化が無いと思われるが、医療供給側(医療チーム)にはチーム構成に急激な変化がおこっていると思われる。
予定では我々のモバイルクリニック[Mobile Clinic]チームが参加するのは3日後であり、更なる状況変化が想定される。
派遣の有無について検討するため、明日バラコット[Balakot]で情報収集にあたる予定とする。
その他
第一陣追加メンバーの受け入れ準備を進めております。
現時点では28日の夜の便で到着予定です。当日はそのままマンセラ[Mansehra] に向かい、マンセラ[Mansehra] 泊、翌朝07:00にバラコット[Balakot]に向け出発。
08:00にいずれかのベースキャンプ[Base Camp]に向かいモバイルクリニック[Mobile Clinic]を開始する予定です。
バラコット[Balakot]での居住はテント、調理・暖房はプロパン、通信・PC用に小型の発電機を準備中です。
明日の予定
8:00 橋爪医師・萩原コーディネータは、バラコット[Balakot]に向かい情報収集。
9:00 District Headquarter Hospital(DHQ)での診察
浅井医師、渥美医師、伊達看護師、松本調理師