【 平成18年5月30日 02:30 】

バントゥルでの本格的医療活動開始
タバナン県立病院医療スタッフが活動している、バントゥル地区の仮設診療所(現地の医療機関)を使用し、診療を開始した。
負傷やの多くは、外傷や骨折。
簡単な縫合、創傷処置。骨折に対しては、がれきの中にある板を使用し副木として使用。
医療器材に関しては不足している。
現地にある医療資源を使用している為、十分な処置は提供出来ていない。

5月29日活動のまとめ

4時30分
起床

4時50分
宿舎発

5時30分
デンパサール空港着

7時00分
定刻を遅れてガルーダインドネシア航空にてソロ空港に移動

8時30分
ソロ空港着

空港にて、JICA、日本赤十字、AMDAの医療チームとの情報交換
バントゥルのインフォメーションセンター(バントゥル行政区管轄)にて負傷者の状況、被害状況の情報収集。
在インドネシア日本大使館関係者との情報交換。

  • バントゥル県立病院を視察、情報収集
    ジャカルタより、医療チームが到着し、診療に参加。150床の病院に、600名以の入院者で、廊下・屋外で治療が続けられている状況。手術室も2室備えているが、簡単な手術のみ。骨折に対する創外固定などはなく、ギプス固定やシーネ固定のみ。
  • タバナン県立病院担当の仮設診療所(バントゥル郊外)
    タバナン県立病院の災害医療スタッフが担当している、既設の診療所視察、情報収集。屋外の地べたで、治療を行っている。救急車での搬送もあり、徳洲会災害医療チームも、診療に参加。

今後の診療活動

タバナン県立病院災害医療チームと共に、診療所での診療に参加。

5月30日予定

  • 河内医師
    ジョグジャカルタ中心部のDrYAP(眼科専門病院)に整形外科領域の負傷者が入院中。タバナン県立病院の外科医師1名、麻酔科医師1名と共に診療。
  • 村山医師、荒尾看護師
    タバナン県立病院の整形外科医師1名、総合診療科医師1名と共に、引き続き、診療所での診療を行う。

*タバナン県立病院災害医療チームは、6月3日にて活動終了予定(タバナン県行政指示)。
以後、診療所での診療は、ジョグジャカルタより他の医療チームが引き継ぐ予定。徳洲会グループの医療活動地詳細に関しては、検討中。

*サンジャナ院長は、NPO TMATの正会員として、今後も活動には参加致します。

生活環境

電気は診療所の発電機(非常用発電機)により、維持されている。周辺の地域は停電中。
水道は使用でき、インドネシア式水洗トイレ。
食事は炊き出しによるもの(但し不衛生な食事である)
診療所内の部屋で寝泊り(6畳、3畳程度の部屋を使用)。
マットや寝袋、ガスコンロを確保し、除々に生活物品を補充。

*隊員の皆様は、多少疲れが見えるものの、体調もよく、元気に頑張っています。昨日に引き続き、長時間の移動大変お疲れ様でした!

国内の動き

  • 日本国際緊急援助隊が追加派遣。
  • 陸上自衛隊派遣、医療支援活動中心。
  • 自民党、公明党、民主党などが、対策本部を設置しNGO支援を開始。

事務局より
5月30日 午前に大型テント(3.0m×4.5m)を3張、非常食などが、四街道徳洲会病院に到着。

*アルファー食品株式会社様より、食材を無償にてご提供頂きました。
・現地への物資運搬に関して、各航空会社と折衝しております。

東京本部内、災害医療活動チーム中村 燈喜 医師 共愛会病院
森 孝 TMAT事務局
吉 紀三 看護師 ㈱徳洲会

(文責 事務局 ㈱徳洲会 吉 紀三)