【 平成18年5月29日 AM0:30 】

第1陣は、ガルーダインドネシア航空881便でデンパサール国際空港(バリ島)に到着。タバナン県立病院のサンジャナ院長の出迎えを受ける。

ミーティング内容

  • 現地の状況
    電気・水道は全て停止。携帯電話も繋がりにくい状況(10回に1回程度)
    午前中まで閉鎖されていた、ジョクジャカルタ空港は午後に復旧。航空便の運行も開始。
    他のライフラインも大きな被害を受けている。

タバナン県立病院医療チームの活動

災害医療チームは、ジョグジャカルタの南に位置する、バントゥル地区で活動中。この地域が、一番被害の大きい地区。ここから、他の地区にある病院へ救急車を使用し、重傷者約50名を搬送。いまだファーストトリアージの状況。
手術や処置の必要な被災者は多数。
診療に必用な器材、薬剤、衛生材料は不足し、十分な医療は提供できない。

生活環境

軍の準備したテントを使用し診療に当たっている。
食事は、炊き出しが始まったばかり。

日本の報道

  • 各種新聞では、4,000~4,500名以上の死者、負傷者10,000名以上と報じられています。
    また、余震も400回以上と、地震活動も活発とのことです。
    ジョクジャカルタの南に位置するバントゥル地区が最大の被害を受けた。橋や道路ががれきと化し、家屋の8割が崩壊した集落もある。地区当局によると、同地区だけで約2700人が死亡、約3600人が重軽傷を負い、7000世帯以上が崩壊した。

(新聞報道web版より一部抜粋)

3-1

明日、デンパサール発、ジョクジャカルタ行きの民間機で現地入り。タバナン県立病院の医療チーム(バントゥル地区)に合流し、情報収集活動と、本格的医療活動を開始予定。

東京本部内、災害医療活動チーム中村 燈喜 医師 共愛会病院
森 孝 TMAT事務局
吉 紀三 看護師 ㈱徳洲会

(文責 事務局 ㈱徳洲会 吉 紀三)