第2陣

現地時間1月27日

清水徹郎医師を隊長とする第2陣は現地時間のam9:00頃、サントドミンゴ(ドミニカ共和国)を目指しハイチの首都ポルトープランスに拠点を置くTMATチーム宿営地を出発した。

一行はドミニカ共和国時間の17時30分(ハイチとは時差1時間)にサントドミンゴに到着。宿舎にて1泊したのち翌28日pm1:45の便で出国する予定。

第3陣

現地時間1月27日

原野医師を隊長とする第3陣はam7:00に宿営地を出発し、ハイチアンコミュニティホスピタルへ向け移動した。am8:00より医療スタッフミーティングに参加し、TMATチームは手術担当と外来担当の二班に分かれて活動を開始した。この日の診療患者は合計で65名、内手術1件、手術補助が2件であった。診察を行った患者のほとんどが手術後の患者や一度処置をされた再診の患者で震災による新規の外傷患者はほとんどみられなかった。

1月27日の活動終了時点で第3陣原野隊長と事務局橋爪医師とで今後の活動についての検討がなされ、以下のような意見をまとめた

  1. 現在のハイチアンコミュニティホスピタルで日々診療している患者さんは減少傾向にあり、また、診療を開始した当初、病院に収容できず病院の周囲に張られたテントに居た多数の患者さんも半減、現在診察ほとんどが手術・処置を済ませた患者さんとなってきている。
  2. 病院を訪れる患者さんの疾患構成も、新規外傷患者はほとんどなく、震災による外傷患者も減少、呼吸器症状、消化器症状を中心とした第二フェーズに移りつつある。
  3. 地元の医療機関、薬局も開き始めたようで、薬局で投薬をうけている患者さんなどが増加している。

以上の理由により、2月3日の第3陣帰国をもって今回の活動を終了とする事を決定いたしました。

また、ハイチを出発予定になっている31日までの3日間はハイチアンコミュティホスピタルにて診療を継続する予定になっています。

子どもの足を処置する渡慶次医師

子どもの足を処置する渡慶次医師

他国チームからの信頼も得て手術を担当

他国チームからの信頼も得て手術を担当

レントゲン写真にて診断

レントゲン写真にて診断

廊下に収容された患者を処置する佐藤、酒井両看護師

廊下に収容された患者を処置する
佐藤、酒井両看護師

全壊するコンクリートの建物

全壊するコンクリートの建物

町には人々が溢れている

町には人々が溢れている

本部事務局橋爪 慶人(岸和田徳洲会病院 医師 TMAT理事 ベーシックコースチューター)
野口 幸洋(四街道徳洲会病院 管理栄養士 TMATベーシックコースチューター)
内田 啓子(医療法人徳洲会 東京本部)

(文責:野口 幸洋)