3月3日(ダラス時間)

18:40頃

本隊9名はダラス発サンチアゴ行AA9220便(臨時運行便)にて出発した。尚、約20分程度遅れての出発となった。

3月4日(チリ時間)

7:30頃

本隊9名を載せたAA9220便は定刻より30分程度遅れてチリ首都サンチアゴに到着した。空港ターミナル内は地震による損壊が激しいため、入国手続き等は空港内に張られたテントで行われた。また、日本より持参した荷物もテント横に置かれ各自で運んで行く状態であった。

尚、日本とチリの時差は12時間である(通常13時間であるが現在サマータイム)。

8:30頃

入国審査を順調に通過。医療物資とともに大型バスで移動を開始した。

10:00頃

河内隊長と佐藤コーディネーターの2名は在チリ日本大使館を訪問し、活動を行う旨報告を行った。

その後、サンチアゴにある「日智商工会議所※」に訪問し情報収集を行い、震源地に近く被害の大きかったコンセプシオンにある日本人が経営する企業を紹介され、連絡先を聞くことができた。

12:00頃

本日の宿泊予定地にてミーティングを行う。午後より河内隊長、瀬戸看護師、佐藤コーディネーターの3名で震源地近くの地域まで視察に向かう事を決定。残るメンバーはサンチアゴで情報収集および物資の調達にあたる。

15:00頃

河内隊長含めた3名はコンセプシオンに向けて出発。サンチアゴからしばらくは高速道路が使用できるとのことで高速道路を使用しての移動となった。尚、コンセプシオン周辺は夜間に戒厳令が出されているため、時間を見ての活動となる予定。

20:00頃

コンセプシオンへ向かった河内隊長含め3名はサンチアゴとの中間地点の街「タルカ」に到着。一度高速道路を降りこの街のガソリンスタンドで情報収集を行った。その後再び高速道路に乗り、コンセプシオンを目指して移動を開始した。

22:30頃

コンセプシオンに到着。軍による検問が多数あるものの、「日本から来た医療チームである」旨を伝えると好意的に通過許可を出してもらえている。街は戒厳令のせいか静まりかえっており、被害の大きい建物はそれほど多くはない。

23:30頃

コンセプシオン市内にある州立病院を視察。1200床の大規模病院で、1階フロントにトリアージブースは設置されているものの混乱した状態ではない。同病院の医師と情報交換を行い、患者は多いが医者は充足しており、医学生も多くいるので医療チームの必要性はないとの返答であった。

ただし、小・中規模病院や都心部から離れた地域での情報は得られていないため、今後それらの地域や病院へ出向くことを検討する。

3名は深夜の移動でサンチアゴに戻り、待機している6名と合流する予定。

※日智商工会議所・・・
1980年6月設立。[Camara Chileno Japonesa de Comercio e Industria A.G.(日本名:日智商工会議所)]

チリで活動する邦人企業が経営及び公的活動の発展を促進することを目的に結集し、さらには恒常的な連絡の場所としての役割を果たす為の非営利団体として設立された団体。日系企業56社、チリ企業8社で構成。

荷物は飛行機からそのまま地面にまとめられた

荷物は飛行機からそのまま地面にまとめられた

事務局担当橋爪 慶人 岸和田徳洲会病院 医師 TMAT理事
原野 和芳 四街道徳洲会病院 院長 TMAT監事
高橋 淳  東京西徳洲会病院 看護師 TMATベーシックコースプロバイダー
野口 幸洋 四街道徳洲会病院 管理栄養士 TMATベーシックコースサブチューター

(文責 事務局 野口 幸洋)