4月2日(土)

各地区の診療報告

【大船渡地区】
撤収済み。カルテは後を引き継いでいただく、JOCにそのまま渡したが、近日中にコピー機を持ち込んで、TMATの資料として記録予定。

【南三陸地区】
ベイサイドアリーナでの診療
総数 183名 男性78名、女性105名 内科177名、外科6名 救急搬送1名 肺炎

宮城県立循環器呼吸器センターへノロウィルス陽性の女性患者が1名来所した。集団発生の懸念からこれまではノロウィルス症例は搬送していたが、この方の自宅は残っており、夫の介護も必要とのことで点滴を施行し帰宅させた。この方の自宅に数名の避難者がいるとのこと。 Infection control nurseと現地保健所との連絡により、感染予防対策が実施された。

巡回診療は4カ所 荒町 40名 西戸 6名 大雄寺 10名 田尻畑 13名

明日に1000名規模の被災者の移動が計画されており、ベイサイドアリーナがその手続き所を兼ねているため,本日のリハビリ体操は見送られた。
炊き出しは問題なく行われているが、むしろ食材が余剰で痛みが懸念されるため、小規模の避難所への分配を鑓水栄養士が管理。

本日の診療体制は医師12名、看護師10名 明日の帰投予定は医師2名、看護師2名、薬剤師1名、事務1名
解放された温泉には隊員も入浴して疲れを癒しているとのこと。

【階上地区】

階上地区での活動は4月3日をもって、終了することが決定した。

階上中学校4月2日の診療内容
患者総数23名 男性7名 うち内科5名、外科2名 女性16名 うち内科14名、外科2名 階上中学校では本日夕刻に診療打ち切り。資機材ともに4月3日には完全撤収予定している。

同中学校はあと1週間をめどに開校予定のため、避難所自体がなくなることになる。

【本吉地区】
診療内容報告
外来患者総数36名 内科28、外科1、小児7 男性13名、女性23名

巡回診療2件
漆原コミュニティーセンター 内科16名 男性6名、女性10名 処方箋枚数13枚
ハマナスの丘 内科19名 男性6名、女性13名 処方箋 12枚(TMAT物資より)、院外処方箋12枚

土曜日は調剤薬局が休みのため、患者数と処方箋の枚数に齟齬がある医師4名、看護師2名体制で診療したが、明日4月3日医師2名、看護師1名、事務2名が帰投予定 この旨は現地対策本部ですでに把握済みとのこと

食事がインスタント系が多いため,温かい食事の希望が多い

100歳を超える超高齢者の肺炎症例が来院したが、家族の希望もあり延命措置をせず、地元の介護施設へ帰った。

【その他】
今後、徳洲会グループのMSW部会が独自にローテーションを組んで現地入りするとのこと。
また、4月2日より現地対策本部を仙台徳洲会病院から仙台市商工会議所へ移転することとなった。20時現在最後の移転準備中。

4月3日現地入りするスタッフは仙台徳洲会病院ではなく、商工会議所に直接入る事となる。

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(文責:猪俣 森太郎)