4月15日(木)

各地区の診療報告

【仙台徳洲会病院 ER】
4月14日の救急搬送件数 12件
詳細は内科12件、12名うち入院3名 外科2件、2名うち入院1名

【南三陸地区】
昨夜の動き 内科9名(男性5名女性4名)計9名
92歳女性 うっ血性心不全にて県立循環器呼吸器センターへ救急搬送を行った。

本日の診療 ベイサイドアリーナでの診療 122件 詳細は下記の通りです。
内科 102名 (男性52名、女性50名)
外科 10名 (男性6名、女性4名)
小児科10名 (男の子5名、女の子5名)

本日の診療では、ノロウイルス感染を疑わせる症例はなかったとのこと。

巡回診療 旭ヶ丘コミュニティーセンター 35名(男17名、女性18名)

特記事項
本日より仮診療所がオープンした。今まで停電状態が続いていたが本日、15時35分に復旧した。

【本吉地区】
昨夜の動き 昨晩の診療数4件(女性4名) 詳細は下記の通りです。
内科2名、外科1名、小児科1名 心不全疑いの患者1名を気仙沼市立病院へ紹介した。
また、ノロウイルス患者が1名発生した。浜区多目的集会所に避難(50名規模)をしている方で、現在 隔離方法について行政(気仙沼市)と調整中である。

本吉病院外来診療

男性33名(内初診11名)女性53名(内初診16名)
内科72名(内初診19名)外科3名(内初診2名)小児科11名(内初診6名) 計86名(内初診27名)

内科は定期処方が主。心のケアが必要な方が1名受診。
外科は胸部打撲、手指の切創等 小児科は感冒症状が主。
喘息のお子さん2名受診 救急搬送0件 訪問診療(往診)なし

特記事項
○1階に外来診療が移動して、診療がスムーズに行われている。
○本日、中尾先生(TMAT米国)が、ピッツバーグの在米邦人の方々より提供頂いたおもちゃ(ディズニーキャラクター等)が、本吉病院および南三陸ベイサイドアリーナのお子さんたちにプレゼントされ、喜びの笑顔に包まれたようです。
○本日午前に報告のあったノロウイルス陽性患者様(71歳 女性)は発生場所の浜区多目的集会所より隔離可能な上沢多目的集会所に移送となった。(現地保健師との調整により) またこの件については、気仙沼市医療ミーティングにて報告済とのこと。

その他 明日午後 東洋経済新聞社による取材予定。

【千葉西小児科チーム】
4月12日 17時 気仙沼地区医療チーム夕のミーティング出席。
南三陸管轄地域(歌津) 巡回中に問題となった、乳児検診およびケイツーシロップの処方(災害時処方で処方可能かどうか)について気仙沼市ではどうすべきか質問。通常保険診療開始した気仙沼市立病院も「そこまで考えていない(と思う)」と代表者が返答。ケイツーシロップ処方は次回のミーティングまでに回答することになった。

ミー ティング終了後、大島避難所担当の医療チームから早急にケイツーシロップ欲しいとの相談受ける。TMAT仙台本部に連絡、至急運んでもらうことになる。

時間外に4名の小児科受診。うち、39度+嘔吐の発熱患者1名。Flu、ノロではな さそうだが、今後の集団感染には注意。

4月13日9時 歌津中学校でミーティングに2名参加。
①小児科患者は少ないが、ニーズ はある
②避難所ばかり目がいっていたが、自宅避難の4か月未満の乳児が4名いるとの情報得る。

震災地援助に入っている他都道府県の保健師2名と意見交換。
南三陸全体で保健師3名しかおらず、全体の把握はまだまだできていないのでは?とのこと。
来週より南三陸では、イスラエルチーム跡地を志津川病院 (仮施設)として利用する形で通常保険診療開始することになっているため、乳 幼児健診・ワクチン接種等はその施設ですることになるだろうが、(医師会が) そこまで医師派遣体制をとれるかが問題となるだろうと、問題認識を共有。

さらに、家屋の倒壊を免れた家族達が、避難所から賞味期限の切れた食事しか配給されないという「逆差別」も発生しているため、「そんな家族達はなかなか避難所救護室には来れないんだ。そこにも子供たちがいるんだけれどね」と他医療チー ムの先生談、何か小児科のニーズあったら遠慮なく相談を、と携帯番号交換。

週末チームの巡回日(15日午後)を知らせて帰路。

本吉病院では午前中より2名の医師が成人+小児の震災地医療活動。患者数多い。
午後帰路。

4月15日7時30分 南三陸でのミーティングに参加。
徳洲会小児科チームは一旦今週末で「震災地医療活動から(災害医療から)」撤退する旨告げる。
来週より月・水 で小児通常診療をイスラエル跡地で展開する東北大学小児科チームと意見交換。
医師数は十分かの質問に「何とかします」との返答。
いままで回診していた子供たちを巡回診療。喘息患者2名、未熟児生まれの2歳児、アレルギーの子供達数名。

午後歌津中学校救護所にて診察4名。

本吉病院では、宇治徳洲会から参加した井汲先生が成人+小児の震災地医療活動。

17時 気仙沼での夕ミーティングに参加予定。

ご支援のほど、お願いいたします!!

TMATの活動は、企業・団体・個人の皆様にTMATの会員として資金協力をしていただく事で支えられています。ご協力いただける方は下記URLをご覧下さい。

https://www.tmat.or.jp/how_to_cooperate/membership/

(文責 猪俣 森太郎)