西日本豪雨災害
TMAT災害医療活動報告

平成 30 年 7 月 10 日 22:00

第2報

7 月 10 日
【岡山県】
9:00 頃
倉敷市保健所にて行われた医療ミーティングに参加。同会議で TMAT チームに対して、同市内の船穂小学校避難所のアセスメント依頼を受けた。なお、この倉敷市における医療対策会議の名前に関しては、
「KuraDRO(Kurashiki Disaster Recovery Organization)と名付けられている。TMAT もその参加で活動。

10:00 頃
岡山県倉敷支援に対する第 1 陣、第 2 陣の募集を開始。第 1 陣は7 月 12 日~16 日、第 2 陣は 7 月 16 日~20 日としている。ただし、現地の状況による派遣の延期、中止もあり得る。

11:00 頃
岡山県庁対策本部訪問。医療チームとして登録を行った。

13:00 頃
倉敷市船穂小学校を訪問調査。約 28 名の住民が避難されていた。
暑さは厳しかったが、市の職員が 24 時間体制で対応しており、物資も充実していた。医療的ニーズもなし。

14:00 頃
倉敷市真備地区岡田小学校、薗小学校を訪問調査。真備地区は電波が悪く一部エリアのみ通信可能。医療的ニーズは倉敷市内の避難所で もっとも高い。地域の病院はまだ機能していない避難者の持参薬切れも増え始めている様子。常駐支援の可能性も含め、校長先生と相談。

15:00 頃
本隊受入れに向けて物資調達。

16:00 頃
本隊派遣に先立ち、明日からの活動に向けて下記 2 名の派遣を決定した。2 名は、同日夜に岡山に向かい先遣隊 2 名と合流する予定。
髙力俊策医師(湘南藤沢徳洲会病院所属/副院長)
羽山紗樹乃薬剤師(四街道徳洲会病院所属)

18:00 頃
倉敷市医療ミーティングに参加。11 日から保健所にて災害処方箋を利用した処方(保健所から避難者に薬を処方する)が開始されることなった。DMAT は 10 日をもって撤収することになった。全体的に医療ニーズは少ないが、避難所の環境(暑さ、衛生管理)が悪く、熱中症や感染症のリスク対策が急務。また、DVT 対策は一部保健師が対応できている避難所もあるが、全くなされていないところも多い。市内循環器病院が DVT 対策のチームを組織し 11 日から避難所に介入することになった。また岡山県から男性ストッキング 2000 枚が届いている。

明日、TMAT として医師・薬剤師が合流し本格的な活動を実施する予定。また、東大阪徳洲会病院の協力により同院救急車両を現地で使用する。事務局野口が明日、救急車とともに倉敷入りする予定。

【広島県】
12:00 頃
福岡徳洲会病院 DMAT チームは尾道市内の透析患者調査を実施したが、大きなニーズは無かった。同チームはこの活動をもって終了し、福岡に戻ることになった。
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岡山県倉敷市医療対策会議
KuraDRO(Kurashiki Disaster Recovery Organization)

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岡山県倉敷市真備町の状況

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避難所の様子

事務局担当
野口 幸洋 (NPO法人TMAT/ 一般社団法人徳洲会東京本部)

(文責 事務局 野口 幸洋)
【西日本豪雨災害】活動報告第2報PDF