西日本豪雨災害
TMAT災害医療活動報告

平成 30 年 7 月 16 日 22:00

第8報

7 月 16 日
【岡山県】
昨晩から、岡田小学校避難所は災害支援ナースが担当しているため、TMAT としての夜勤担当はなし。また、避難所近くの岡田幼稚園を滞在拠点しているため、移動がなく朝一からの活動となった。
7:30 頃
岡田小学校避難所(職員室)にてスタッフ全員によるミーティングを実施。

8:00 頃
避難所となっている体育館で、社協職員・ボランティア・医療スタッフなどが一同に介して段ボールベット設置作業を行った。TMAT もこれに参加した。同時に介護度の高い避難者を集める福祉介護室の設置のために、避難者の居住スペースの移動が開始された。石崎看護師が調整に加わった。また土足禁止エリアの徹底に向けて、靴箱設置への活動を促した。

8:30 頃
診療開始。

8:45 頃
第 2 陣の坂元医師、浦部医師、奥村看護師、村上看護師、山田救命士(ロジ担当)が岡山駅を出発。なお、移動は神戸徳洲会病院ご協力のもと同院の救急車両を使用する(山田救命士が運転)

9:00 頃
倉敷市保健所で行われる倉敷市医療ミーティング(KuraDRO)に浅野看護師が出席。搬送の半分以上がボランティアの熱中症となっており我々もボランティアであるため自己管理をするようとの周知、地元医師会である吉備医師会と今後連携していくこと、DVT 対策ホットラインが川崎医大循環器に設置されたため困ったら相談の電話すること、等の周知事項があった。

11:00 頃
第 2 陣 5 名が岡田小学校に到着。第 1 陣と第 2 陣による引き継ぎを開始。診療ブースの対応を第 1 陣鈴木医師から坂元医師に引き継ぎ、浦部医師は看護師とも避難所内の巡回診療を行った。

13:00 頃
TMAT の一部メンバーで、岡田小学校避難所の近くにある薗小学校避難所(同地区で 2 番目に大きい避難所。岡田小学校は最大の避難所) を訪問し、医療・保健・福祉ニーズについてのアセスメントを実施した。すでに薗小学校で活動しているNPO 法人HuMA などの各団体と接触し、薗小学校横にある施設に介護度の高い方が集められている状況を把握した。ただし、すでに多くの団体が対応をしている状況であったため、TMAT の介入は行わないこととした。

13:30 頃
第 2 陣、藤巻看護師と吉田薬剤師が合流。

14:00 頃
避難所内における合同ミーティングに坂元医師が参加。

15:30 頃
第 1 陣 5 名は、活動を終了し撤収した。

16:30 頃
活動終了。診療ブースでの診療と巡回診療を合わせて内科 17、外科33、計 50 人の診療を行った。熱中症患者への点滴等の対応が多かった。16:30 以降日赤医療チームに夜診を引き継いだ。

19:00 頃
第 2 陣竹田看護師が合流。これで第 2 陣 8 名が全員到着。

また、この日も避難所近くの岡田幼稚園を滞在拠点するが、隊員の体調面を考慮し、岡田幼稚園滞在組と宿舎泊組とで分かれることを決定した。

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段ボールベッドの設置も支援

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猛暑による熱中症患者の対応に追われる

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行政、保健師との連携が重要

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環境整備も積極的に実施

事務局担当
野口 幸洋 (NPO法人TMAT/ 一般社団法人徳洲会東京本部)

(文責 事務局 野口 幸洋)
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