インドネシア スラウェシ島地震
TMAT災害医療活動報告

平成 30 年 10 月 2日 2:00

第1報

9 月 28 日現地時間午後 6 時 2 分頃(日本時間午後 7 時 2 分頃)インドネシア・スラウェシ島スラウェシ州パル付近で発生した M7.5 の地震とそれに伴う津波の影響で同地域甚大な被害をもたらしていると報じられた。

9 月 28 日
21:00 頃
TMAT 事務局で情報収集活動が開始される。
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9 月 29 日
15:00 頃
午後までに判明した死者数384人との報道。早朝よりインドネシア政府の国軍、国家捜索救助庁等の部隊を現地に派遣しているが津波により道路や橋は大きな被害を受けており、陸路で到達することが困難であり、被災地のパル空港も滑走路が地震で被害
を受けているため使用できず、南のマカッサル空港あるいは北のゴロンタ空港より唯一離発着可能なヘリコプターで現地入りしているとの情報。

16:00 頃
現時点までの被害状況を TMAT 理事に報告。先遣隊派遣を視野に準備を開始。

9 月 30 日
13:00 頃
TMAT 理事長との協議し先遣隊を派遣することを決定。メンバーは以下の通り。

坂元孝光 医師・隊長(福岡徳洲会病院所属)
※ネパール地震支援、熊本地震支援、西日本豪雨支援等で活動

佐藤哲也 看護師(湘南藤沢徳洲会病院所属)
※ハイチ大地震、フィリピン・ハイエン台風災害等で活動

武智一将 事務・調整員(和泉市立総合医療センター所属)
※西日本豪雨災害で活動。英語堪能。

18:00 頃
死者 800 名を超えるとの報道がなされる。

10 月 1 日
10:00 頃
メンバーは羽田国際空港に集合しブリーフィングを実施。11:45 羽田空港発の GA875 便にてジャカルタへ出発。

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左から 武智ロジ、佐藤看護師、坂元医師

12:00 頃
死者数は 1200 名を超え、被災地では水や食料が不足し略奪行為が横行しているとの報道。現地の治安の悪化が懸念される。

19:00頃
経由地ジャカルタへ到着。21:15 発の GA614 にてマカッサルへ出発。

23:45頃
経由地であるマカッサルのハサヌディン国際空港へ到着。現地と日本の時差は 1 時間(日本が+1 時間)である。

1:00 頃
明日の活動についてミーティングを実施
翌日は午前中に在マカッサル日本総領事館へご挨拶と情報共有の為訪問し、市街で食料や装備を整えたのち、13:55 発の GA608 便にてパルを目指す予定。
左から 武智ロジ、佐藤看護師、坂元医師

1:30 頃
マカッサル市内に宿舎をとり、本日の活動を終了。

※ TMAT 災害医療活動チーム事務局を設置致します。
事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阿部 真也 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

(文責 事務局 野口 幸洋)
【インドネシア スラウェシ島地震】活動報告第1報PDF