インドネシア スラウェシ島地震 TMAT災害医療活動報告

平成 30 年 10 月 9 日 10:00

第 7 報

10 月 8 日
【第 2 班】
午前中には Anutapura 病院内で活動。救急外来に来院された外科的患者の処置補助 17 件を対応した。いずれも初期治療は終えている患者でフォローアップの対応であった。

13:30
地元医師であるハリム医師、 Anutapura の災害医療支援チーム「ARTERIA」とともに「ペトブ」という地域になるにある避難所を視察。物資はある程度行き届いている様子であるが、ナードセットなどが不足しており、地元医師たちが支援用として用意していた物資を渡した。

16:30
巡回活動として、「south dolo」という地域周辺の村の 2 箇所へ訪問。地震により受傷したが、病院に行っていない住民が自宅で療養している状況。大腿骨骨折疑いの患者がおり 1 人を搬送、尺骨の骨折疑いの 2 人に地元医師のもと固定と、同じく尺骨骨折の疑いの 1 人に弾性包帯による固定を施行した。この地域は、孤立状態が続いていたが昨日から支援が入った地域であったが、すでにインドネシア国内の医療チームが巡回診療に入っており、重症患者は搬送されていた。インドネシア国内から多くの医療スタッフが派遣されている印象である。

【今後の活動方針について】
パル市内は、電気も復旧してきており、商店も再開しはじめている。病院も通常診療に戻りつつあることと、インドネシア国内から多くの医療支援者が派遣されていることも確認された。また、インドネシア政府が被災地域(パル市等)への外国人の渡航を制限している状況もあり、今回の活動は現在のチームを持って終了することを決定いたしました。

img_20181009_01

手術室での介助を実施

img_20181009_02

地元医師のもと処置介助

img_20181009_03

ハリム医師とARTERIA とともに巡回活動

img_20181009_04

巡回診療で骨折疑い患者を搬送

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阿部 真也 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

(文責 事務局 野口 幸洋)
【インドネシア スラウェシ島地震】活動報告第7報PDF