平成26年11月8日(土)、9日(日)の二日間の日程で第37回災害救護国際協力ベーシックコースが鹿児島県奄美大島 名瀬徳洲会病院で開催されました。奄美大島は2010年に豪雨による甚大な被害を受けました。孤立集落が多数発生し、島全体の通信手段が途絶えてしまった経験をしています。今回会場となった名瀬徳洲会病院の職員はこの災害の際、TMAT活動の先頭にたって支援頂いた経緯があります。その際に活動した職員や、その他周辺の奄美群島からの参加を含め26名に今回のコースを受講していただきました。災害医療の関する講義や、トリアージ、通信機器(インマルサット衛星電話)、巡回診療の実施訓練、2日目には自炊訓練と全体机上訓練を行い、最後には記者会見訓練を行い2日間の日程を終了。特に衛星電話や情報収集・伝達訓練(トランシーバー訓練)を行った通信訓練には、奄美豪雨の孤立の経験から皆さん真剣に取り組んでおられました。離島災害は本土からの支援が遅くなり大変難しい活動になります。その中で、今回奄美大島から多くのTMAT隊員が誕生したことは、TMATにとって大きな力になるでしょう。次回は平成27年1月に沖縄で開催予定です。

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