6月6日7日(土日)、千葉県の四街道徳洲会病院にてNPO法人TMATの第14回災害救護・国際協力ベーシックコースが開催されました。同院の原野和芳院長はコース責任者でTMAT監事も務めており、病院をあげてTMATを全面的にサポートしています。病院職員のうちベーシックコースプロバイダーは36名となり、全体では323名となりました。

ベーシックコースは一昨年の7月に始められ、その都度反省を行いながら内容を新たにしてきています。今回からはグループディスカッションによる「被災地への出動準備」が始まりました。

被災地への出動準備ディスカッション

被災地への出動準備
ディスカッション

これまでは派遣時の装備品や現地での自己防衛についてなどの3種の講義でしたが、ディスカッション形式にすることにより、受講者自らが出動や現場での活動を想定しながらイメージを膨らませることができます。受講者は4,5名のグループの分かれ、被災地に派遣される際には何が必要かというテーマで必要物品(雨具、懐中電灯など)や資質(協調性や体力など)について意見が交換され、意外なアイデアに拍手が沸くこともありました。

また、トランシーバーを用いて必要な情報を伝達する訓練では、ひとつの災害について複数の写真や情報を盛り込んだ、新聞記事に似た資料を用いることとなりました。受講者は使い慣れないトランシーバーを手に、多くの情報の中から必要なものを自ら選択しなければならず、情報を簡潔に伝える難しさを感じたようです。

TDMATを含め、これまで被災地で活動した徳洲会グループの職員は延べ400名を超え、その中からベーシックコースに参加する方も増えてきています。経験を今後に生かし、知識を深めるためにも、多くの積極的なベーシックコースへの参加が期待されます。次回は東京西徳洲会病院にて秋に開催される予定です。詳細は決まり次第TMATウェブサイトに公開します。

取材を受ける受講者

取材を受ける受講者
 

トリアージ訓練 ボランティアさんは近隣の学生

トリアージ訓練 ボランティアさんは近隣の学生

屋上で机上訓練を行いました

屋上で机上訓練を行いました
 

集合写真

集合写真