『パキスタン北部地震災害 TDMAT活動報告 第12報』

2005年10月28日 20:00

本隊活動報告
本日の活動
マンセラ[Mansehra] の District Headquarter Hospital(DHQ)で活動を継続。
バラコット[Balakot] 情報収集、第一陣追加メンバーの受け入れ準備

District Headquarter Hospital(DHQ)
診察状況 27日:81人
現在、活動している診察スペースは DHQ の救急外来。
主として TDMAT(徳洲会災害医療協力隊)チームが担当している。

24日から、午前中11時からは救急外来を分け持っていた ラホール[Lahor] 大学からのチーム(6名)が今日で応援を終了、明日帰る予定。

ペシャワール[Peshawar] の北東にあるマルダン[Mardan] (バスで8時間)から来ているボランティアの看護学生が20名(学長、指導ナース、および学生)来ていて、救急外来も8名ほど入って手伝ってくれている。

彼女たちは、明日で終了予定。

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DHQ は70床で17人の医師が常勤している。
外科・内科・耳鼻科・眼科・産婦人科・小児科がある。

Mobile Clinic
バラコット[Balakot] → サンガール[Sangar] → コーリアン[Kholian]

バラコット[Balakot]
大半の被災者はテント生活。重機もほとんど入っておらず崩壊した建物等はまだまだ手付かず、ここではほぼ医療ニーズは通常に戻っているようで、定点診療のテントが点在するのみ。

定点診療も複数のチームが並んで設営しているところもあり、過剰気味。Army Camp でもシェルターの設営等など生活環境に対するボランティアチームの活動が中心。

Captain KALYAR(Army の責任者)からの話では、この地域バラコット[Balakot] 以北、サンガール[Sangar]、コーリアン[Kholian] 、グノール[Ghnol]、で20,000人の住民がいるが、Primary Care(1回目のMobile Clinic による診療) はすでに終了してしまって、必要に応じた患者さんへの継続的なフォローに移っている。

サンガール[Sanger]
バラコット[Balakot] から北へ30分、1週間程度前に道が開通し、Base Camp を設営、モバイルクリニック[Mobile Clinic] を開始した村。

山間に家が点在しているだけの村落で、数軒回ってみたがほぼ落ち着いた生活をしている。

道路は地震で崩落し通れない状況だったものを、仮の整地をして車1台が通れるようにしただけのところが所々にある。

この先、四輪駆動車でなければ難しいところがあるとのこと。

その他
パキスタン国内からの医療援助が数多く入ってきた為、TDMAT第一陣追加メンバーの派遣は急遽中止した。

第一陣追加メンバーの受け入れ準備のために購入した物資について、バラコット[Balakot] および DHQ への提供を検討。

明日の予定
9:00 DHQ での診察

浅井医師、渥美医師、伊達看護師、松本調理師

9:00 ムザハラバード[Muzaharabard] を視察。その後、イスラマバード[Islamabard] に向かい徳洲会およびTDMAT(徳洲会災害医療協力隊)のパンフレットを飛島事務所まで取りにいく。

Cox & Kings への支払い、帰りのチケットの予約確認、画像の送信等。