『パキスタン北部地震災害 TDMAT活動報告 第10報』
2005年10月26日 01:00発信
本隊活動報告
イスラマバード 橋爪慶人
本日の活動
マンセラ[Mansehra] の District Headquarter Hospital(DHQ)で活動を継続。
マンセラ[Mansehra] でのWHOミーティングとバラコット[Balakot] でのArmyミーティングに参加。
District Headquarter Hospital(DHQ)
先遣隊はDHQを不在にしていたため本隊に確認(後日確認)
WHOミーティング~マンセラ[Mansehra]
ミーティングの前にスタッフから情報収集。マンセラ[Mansehra] には病院は4つあるが、ほぼ医療スタッフ等は充足している。
DHQ(我々が活動している県立病院)
Degree Callege Hospital (1000床)
現在2つの医療チームと2つの完結型 Mobile Hospital が稼動。
人・物とも充足しているとのこと。
- Sheikh Zaid Medical Team (ラホール[Lahor,Lahore] からの医療チーム)
- 韓国医療キャンプ[South Korean Medical Camp](OPD担当)
- サウジアラビア医療キャンプ[Saudi Med Camp] (Mobile Hospital を運営)
- イタリア医療キャンプ[Italia Med Camp] (Mobile Hospital を運営)
Saw Mill Med Relief Camp
- ラホール[Lahor,Lahore]からのチームで運営、ここも充足している
KBDO Hospital
- ここも問題なし、検査室は無い
WHOミーティングでは、ICRC、Humedica、などのメンバーで、総勢16名程度。
TTワクチン接種の計画や薬剤支援の話で我々とは直に関係の無い状況でした。とりあえず、医療チームの支援ができるので、不足しているところがあれば教えて欲しいと依頼してきました。
Armyミーティング~バラコット[Balakot]
バラコット[Balakot]より北に向かって道路を整地しながら進んでいる。
道路は谷あいの川沿いにあり、被害の大きい東側に3つのBase Camp(Sangar, Kholian, Ghnol)設営(道路からBase Camp までも徒歩で30分~50分かかる)。
Base Campから東側・西側両斜面の村落を徒歩にてモバイルクリニック[Mobile Clinic](巡回診療)を行っている。 モバイルクリニック[Mobile Clinic]での診察患者は、重傷者はほぼ搬送済みで、主に上気道炎、下痢、軽度の外傷などである。
モバイルクリニック[Mobile Clinic] には必要とあらば、軍(兵隊)の案内を付けることができるとのこと。
当方からの返答で、イスラムの女性は医師をはじめとする男性の医療スタッフの診察は受けないので、女性の医師・看護師のチームは必要であるとのこと。
バラコット[Balakot]のキャンプでは通信会社が無線LANでインターネット接続環境を整備しています。
とても便利なのですが、みんなが使っているためか、通信環境は悪い。
ペシャワールの脊椎の専門病院
明日、訪問予定
その他
震度3~5の余震が続いています。
スタッフの健康状態、全身状態は皆さん大丈夫です。重度の車酔い(渥美先生)です。
食事は現地の食材を使っています。
昨日は夜もおそかったので、途中で買ったチャパティ(ナン?)とタンドリーチキン、そして現地の野菜の野菜炒めでした。
一人110円程度です。昼の間は、ラマダンということもありすぐに食べられるようなものは売っていません。
昼をどうするのか?ちょっと苦慮。
明日の予定
06:00より 橋爪医師・萩原コーディネータはペシャワールのリハビリ病院を訪問
09:00より District Headquarter Hospital での診察開始
浅井医師、渥美医師、伊達看護師、松本調理師