2月27日 午前3時34分(日本時間27日午後3時34分)南米チリ共和国でマグニチュード(M)8・8地震があり、国内では大きな人的、物的被害が出ていると報じられた。

2月27日

16:00頃

チリ共和国バチェレ大統領より非常事態宣言が出される。

17:00頃

TMAT事務局で情報収集活動が開始される。

18:00頃

外務省に問い合わせをしたが、現地大使館とは通信状態が悪く連絡がとれないとのこと。

19:00頃

チリ政府より死者6名と発表される。また、建物等多くの損壊があり、被害の大きい地域は震源地に近いコンセプシオンであると報道される。

20:00頃

在チリ日本国大使館に電話をかけるも繋がらない状態。外務省の南米室担当者に確認したところ、外務省は現地大使館と連絡がとれているとのこと。現地では死者47名と報道されている。

21:00頃

チリ政府より死者76名と発表される。またチリ首都にあるサンチアゴの空港閉鎖の情報が入る。

2月28日

6:00頃

チリ政府より死者214名と発表。

8:00頃

気象庁より日本への津波の影響について発表される。

12:00頃

チリ政府より死者300名以上、損壊家屋150万戸以上と発表。今後も死傷者が増加する可能性があると判断し、TMAT幹部にて派遣について協議に入る。また、空港閉鎖が継続しているため現地への医療チーム派遣に遅れが出ぬよう先遣隊・本隊の同時派遣を視野に検討に入る。

18:00頃

在チリ日本大使館と電話にて連絡がとれる。チリ政府は外国チームの受け入れを表明していないため、海外医療チームの活動は行われていないとの情報を得る。

3月1日

7:00頃

チリ政府より死者700名以上と発表。また、同政府が国際的支援の受け入れを表明。この状況から十分な医療需要はあると判断し、先遣隊・本隊の同時派遣で準備に入る。

15:00頃

サンチアゴの空港閉鎖解除の目途がたたないため同日の派遣を見送る。

3月2日

7:00頃

サンチアゴの空港閉鎖解除の情報が入る。
これにより同日の派遣を決定する。

派遣メンバーは以下の通り。

隊長 河内 順 医師 (湘南鎌倉総合病院/外科)
高力 俊策 医師 (松原徳洲会病院/外科)
石道 基典 医師 (岸和田徳洲会病院/外科)
飯高 一信 医師 (中部徳洲会病院/外科)
瀬戸 美佐子 看護師 (四街道徳洲会病院/看護部長)
濱田 達也 看護師 (茅ヶ崎徳洲会総合病院(現:湘南藤沢徳洲会病院))
板脇 典子 看護師 (四街道徳洲会病院)
佐藤 昌則 コーディネーター (仙台徳洲会病院/事務部長)
上原 仁 コーディネーター (四街道徳洲会病院)
3月2日
AA60便 成田19:05発 ダラス(アメリカ)15:35着
AA945便 ダラス21:10発
3月3日 サンチアゴ(チリ)9:50着

☆尚、サンチアゴへの便は通常運行を再開していないため、
予定通りにサンチアゴへ到着するとは限らない。

東京本部内に、TMAT災害医療活動チーム事務局を設置致します。

事務局担当橋爪 慶人 岸和田徳洲会病院 医師 TMAT理事
原野 和芳 四街道徳洲会病院 院長 TMAT監事
野口 幸洋 四街道徳洲会病院 管理栄養士 TMATベーシックコースサブチューター

(文責 事務局 野口 幸洋)