2023モロッコ中部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年9月15日8:00

第3報

※現地時間 日本時間:-8 時間

9月14日

9:00 頃
活動開始。当初の予定では、現地で支援活動にあたっている日本人コミュニティのメンバーと山岳部へ向かう予定であったが、現地で NGO が活動するため(医療支援、救助、物資支援含む)には政府の許可を必要とするとの情報があり、その許可を得るために行政機関に向かうこととした。なお、昨日のチームミーティングで、TMAT として医療支援における先遣活動を前提とするが、その他物資支援の必要があればそれらについても積極的に検討していくことを確認した。

10:30 頃
地域の役所に数か所回ったが、Province Dal Hauoz(アルハウズ県)の県庁に行くように指示された。

12:30 頃
Province Dal Hauoz(アルハウズ県)県庁へ到着。スペインのレスキューチーム、ドイツの医療チームが同様に許可申請のために待機しており、TMAT も待機を命じられた。約 2 時間後受付のため TMAT 呼ばれ、現地コーディネーターが(外国人の施設内の立ち入りは許可されなかったため)が対応。さらに 1 時間後、山岳部への物資支援のみ許可が得られた。
なお、この間政府の支援体制に不満を持った地元住民が県庁に押し寄せる場面があり、支援格差や十分な支援が行き届いていない状況があることが考えらえる。

16:00 頃
昨日情報共有を行った海外団体(トルコ)の関係者から連絡があり、山岳部へ情報収集に向かうため TMAT の同行可能との打診を受けた。TMAT はこれに同行すること決定、昨日訪問したした Amizmiz より南西に車で 40 分ほど行った山岳部に Bin Yacoub(ビンヤコブ)という地域があり、そこへと向かうことになった。

17:00 頃
Bin Yacoub へ向かう道中、昨日訪れたよりも多くの避難テントが途中見受けられた。また道沿いには落石や崖崩れなどの跡が多く見られた。また道路は車がすれ違うことができないほどの細い道があり、トラックなどの大型車での支援物資の供給や重機の持ち込みは困難である様子であった。

19:15 分頃
Bin Yacoub に到着。家屋は崖沿いに建てられていたようで、そのほとんどが崩落。政府からの支援のテントが多く見られた。現地ではテントの設営をおこなっていたため、久保山看護師が協力。さらに、トルコからの NGO(iHH)というチームが現地に支援物資を届けていたため、TMAT はそれに協力し支援物資の荷下ろし及び受け渡しをおこなった。
また、TMAT という医療チームが到着したとの知らせを受けたせいか、現地の村長からの依頼を受け坂元医師が数名の体調不良患者の診察のみ行った。

山間部の夜は肌寒く現地の被災者はすでに長袖を着用。日中との気温差も激しい様子であった。

21:00 頃
Bin Yacoub での調査を終了し、現地を出発。

22:45 頃
宿舎へ到着。ミーティングを行ない、本日の移動活動を終了とした。

引き続きご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。

【クラウドファンディングへのご協力をお願いします】
モロッコ・マラケシュに到着した先遣隊 2 名は、活動を開始しています。
またこの支援に対するクラウドファンディングも開始しましので、多くの皆様のご支援ご協力のほどお願い致します。
https://congrant.com/project/npotmat/8470

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【2023モロッコ中部地震】活動報告第3報PDF