2026年7月29日 21:00
第1報
■ 災害概要
7月28日に深さ10キロメートルを熊本県熊本地方震源とするマグニチュード7.1の地震があり、熊本県宇城市、氷川町で最大震度7の地震が観測された。これにより熊本県内を中心に甚大な被害が生じている。TMATは発災直後より情報収集・先遣隊を現地へ派遣し、熊本県八代市および氷川町周辺での避難所アセスメント(状況調査)を行うとともに、八代市内の主要避難所に救護所(活動拠点)を設置し、本体派遣も視野に医療支援を開始した。
【先遣隊】
7月28日
19:00頃
TMAT先遣隊派遣決定。ブリーフィングを行い、福岡県福岡徳洲会病院の緊急車両にて出発。
まずは熊本県八代市にて情報収集を行う予定。夜間の移動となるため、余震等十分に注意して移動する。
メンバーは以下の通り
先遣隊
鈴木 裕之 医師 (福岡徳洲会病院)
町田 崇 医師 (福岡徳洲会病院)
和田 秀一 看護師(福岡徳洲会病院)
川添 陽介 看護師(福岡徳洲会病院)

左から和田看護師、鈴木医師、町田医師 川添看護師は途中合流
23:00頃
事務局では、今後さらに被災状況・医療ニーズが拡大する可能性を想定し、後続隊および本隊派遣を7月30日の現地合流に向けて調整を開始。
7月29日
2:00頃(八代市内アセスメント): 八代市へ到着。八代市役所災害対策本部へ挨拶後、市内の避難所等避難者が集まる施設を訪問し情報収集を実施。八代第二中学校にて軽傷の外傷患者2名(外科)を診察。続いて大田郷コミュニティセンターおよび八代トヨオカ地建アリーナを訪問し、夜間の避難状況を確認。
6:00頃(氷川町アセスメント): 氷川町役場災害対策本部を訪問し、副町長より車中泊の現状や今後の避難所開設予定をヒアリング。その後、八代市内の医療法人徳洲会鏡クリニックを訪問し、透析患者の受け入れ・調整状況等を確認。
9:00〜9:30(拠点設置): 八代市役所災害対策本部を再訪し、八代トヨオカ地建アリーナへの拠点設置について正式に許可を取得。アリーナ救護室を借り、TMAT活動拠点を立ち上げた。
9:30〜17:10(地建アリーナでの診療活動開始):救護室、小アリーナ、多目的室にて避難者の巡回・窓口診療を実施。健康相談やガラス片による創傷処置など、計15名の診療を行った。
19:00頃 熊本市内熊本県庁内に設置されている保健医療福祉調整本部を訪問。医療班登録を行う。その後宿舎へ戻り本日の活動を終了とした。
【大隅鹿屋チーム】
7月29日
八代市内の医療法人徳洲会 鏡クリニックが被災し、電気・水道・ガスなどのライフラインがすべて停止しており、透析治療の継続が困難な状況であった。多数の透析患者への対応が必要であるとの情報を受け、TMATは大隅鹿屋病院(鹿児島県)より医師1名、看護師1名を緊急派遣。
大隅鹿屋病院チームは、同クリニックのスタッフと連携し、外来透析治療を受けている患者17名の受け入れ先の調整を開始した。その結果、15名については県内の医療機関への受け入れ調整が完了した。残る2名は、診察および状態評価の結果、入院治療が必要と判断されたため、受け入れ可能な医療機関を調整し、搬送を実施した。
これにより、対象となる透析患者17名全員の受け入れ調整が完了したことを確認し、大隅鹿屋病院チームは活動を終了した。
メンバーは以下の通り
大隅鹿屋チーム
久野 慎一郎 医師 (大隅鹿屋病院)
有村 芳文 看護師 (大隅鹿屋病院)
■ 今後の方針
7月30日朝に後続隊、午後に支援資機材等装備を持った本隊が合流予定。
合流次第拠点施設の医療支援、近隣の避難所への巡回診療とニーズ調査等実施予定。
先遣隊の活動により、今後八代市を中心とした支援いたします。
現地の状況は非常に深刻で、今後も追加派遣を視野に準備をしております。
ご理解ご協力の程何とぞよろしくお願いいたします。
なお、令和8年熊本地震 TMAT支援活動のクラウドファンディングを開始いたしました。ご支援ご協力をお願いいたします。
TMAT 令和8年熊本地震クラウドファンディング
https://congrant.com/project/npotmat/23820



事務局担当
野口 幸洋(NPO法人TMAT事務局長/一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆(NPO法人TMAT/一般社団法人徳洲会東京本部)
文責 事務局 野口 幸洋





