2026年8月5日  21:00

第8報

■ 災害概要

7月28日に発生した「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)に対し、TMATは熊本県八代市にて緊急医療支援を展開している。八代トヨオカ地建アリーナ救護所での24時間診療・巡回を継続するほか、8月5日に現地へ到着した本隊第2陣への引き継ぎを完了した。行政(八代市健康推進課等)、日本赤十字社(日赤)、DWAT、JRAT(災害リハビリテーション救援チーム)、モバイルファーマシー等と密に連携し、避難所の環境整備、安眠セット等の物資配布、リハビリ・転倒防止対策、ならびに感染症・換気対策を実施している。

 

行動経過・活動実績(202685日)

【夕診・当直帯(84日 1600 0830)】

当直メンバー: 大浦看護師、樺山看護師、中嶋理学療法士

16002000(夕診): 診療対応を実施(伊藤医師、大浦看護師、樺山看護師、中嶋理学療法士)。

2000830住所調査の重複等に伴う避難者からの意見への傾聴・改善共有を行うとともに、ご家族間での困りごとに対して双方の安心・安全な生活環境を確保するためベッドの配置換を実施した(大浦看護師、樺山看護師、中嶋理学療法士)。また、朝食配給支援のほか、夜間に来所した新規車椅子避難者の福祉エリアへの誘導・初期アセスメントを施設職員と連携して行った(中嶋理学療法士)。

【本隊の合流】

引き続き継続した災害支援を実施するため、本日本隊第2陣が熊本入りをした。チームは朝7時に熊本駅に集まり、車両2台に分乗して現地へ移動した。 10:00頃に現地活動拠点へ到着し、被災地の状況や医療ニーズについての情報共有を行ったのち、資器材の搬入および支援活動を開始した。

メンバーは以下の通り

【本隊第2陣】

・髙力 俊策 医師(東京西徳洲会病院)(6日夜合流)

・當麻 俊彦 医師(八尾徳洲会総合病院)

・久保 健一 看護師(湘南大磯病院)

・佐藤 薫子 看護師(仙台徳洲看護専門学校)

・小原 あずさ診療看護師(湘南鎌倉総合病院)

・友村 佳織 看護師(四街道徳洲会病院)

・松本 司  看護師(宇和島徳洲会病院)
・成田 拓弥 薬剤師(札幌東徳洲会病院)

・岩切 渉人 理学療法士(四街道徳洲会病院)

・横尾 秀一 救急救命士(福岡徳洲会病院)

 

【朝帯・第2陣合流・各部門活動(0600 1200)】

830(朝ミーティング):本日の行動予定と担当分け確認、夜間帯の情報共有を実施。(夜勤担当者は12:00まで休憩)。

09001200(午前診療・第2陣合流・引き継ぎ開始)】

900~(午前診療): 伊藤医師、池田看護師、関根救急救命士が対応(9名診察)。

9451000(第2陣到着・合流): 本隊第2陣が現地に到着。

10001050(多機関合同会議・情報共有): 合田医師、村上看護師、樺山看護師、柳川薬剤師、第2陣メンバー、日赤、DWAT、八代市健康推進課保健師、福岡県薬剤師会にて施設内ミーティングを実施。その後第2陣への施設情報共有および申し送り、館内ラウンドを開始。

10501140(外部調整): 第2陣の當麻医師、久保看護師、成田薬剤師が保健医療福祉調整会議に出席。野口事務局長は鏡クリニックを訪問後、熊本県央南活動拠点本部を訪問。TMATの活動の挨拶並びに現状報告、情報収集を実施。

 

【午後帯・物資配布・環境整備・引き継ぎ完了(12:00 18:00)】

12:0013:40(引き継ぎ・物資受入・環境改善):

看護・ロジスティクス部門の業務引き継ぎを開始するとともに、発生した気分不良者1名に対し急患対応を実施した(伊藤医師、池田看護師、関根救急救命士)。また、大アリーナにて物資(扇風機6台、ウェットティッシュ4箱)を受領し、第2陣および日赤チームにて廊下避難者向けのエアマット作成・順次配布を行った。

14:3015:45(物資配布・リハビリ支援・日赤撤退):

  • 安眠セット(約250個)を避難者へ配布(日赤、阪井看護師、山本看護師、樺山看護師)。日中片付けのために不在にしている避難者用の配布希望調査用紙も同時に作成。希望者に行き渡るよう工夫をする。また、中嶋理学療法士がJRAT・DWATと協働し、リハビリや福祉用具が必要な避難者の抽出を実施。小アリーナ靴脱ぎ場での転倒リスク軽減のため手すりを設置した

16:0018:00(午後診療・全体/TMATミーティング・引き継ぎ完了)】

16001730(午後診療): 伊藤医師、樺山看護師、阪井看護師が対応(9名診察)。※小アリーナでの扇風機設置計画は、感染症対応履歴と換気不可構造の観点から安全面を考慮し中止とした。

1700(施設内ミーティング): TMAT(第1陣・宇治チーム・第2陣)、施設職員、DMAT、福岡県薬剤師会が参加し、現状・課題および指揮系統を確認。

1720TMAT内引継ぎミーティング): 各職種(医師・看護師・ロジ)の業務引き継ぎ、周辺避難所への往診計画等を確認。第1陣各リーダーより離任の挨拶を行った。これをもって本隊第1陣・宇治チームは活動を終了とし、宿舎へ移動。明日それぞれの帰路へつく。

尚、合田医師は引継ぎのため、明日の活動を終えてから移動する予定。

 

【夜間帯・第2陣活動(1800 2000)】

18002000(トレーニングルーム改修・夕診・生活状況確認):

TMAT控室(トレーニングルーム)のレイアウト変更および環境整備を実施した。あわせて、全体ミーティング終了後から20:00までの夕方診療(6名診察)に対応したほか、自力での配膳受取が困難な避難者の食事摂取状況の確認や、アリーナ内の定期巡回を実施した。

 

本日は18名の診療を実施。全体的に受診者は減少傾向にある。地震による軽症外傷(創傷・骨折等)もフォローアップなどで新規患者も減少しつつあり、避難生活などの環境変化に伴う血圧の増悪や発熱・ストレス等の体調不良が見られた。

事務局担当

野口 幸洋(NPO法人TMAT事務局長/一般社団法人徳洲会東京本部)

阪木 志帆(NPO法人TMAT/一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋