2026 年 8 月 14 日 21:00

第17報

災害概要
7月28日に発生した「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)に対し、TMATは熊本県八代市にて緊急医療支援を継続している。八代トヨオカ地建アリーナを活動拠点とし、救護所診療、夜間対応、周辺避難所への巡回診療、感染対策、避難所環境整備、薬剤支援を実施している。8月14日は、NHO・熊本南病院、熊本県薬剤師会、歯科支援チーム等と連携し、感染対応、アリーナ内の生活環境改善、巡回診療、服薬・常備薬に関する支援を継続した。

■ 行動経過・活動実績(2026年8月14日)
【夜勤帯(8月13日夜~14日)】
夜勤者:川越医師、井口診療看護師、矢野臨床工学技士
・感染症対応: 発熱者1名を川越医師が診察し、陽性確認のため自宅隔離とした。帰宅済み陽性者・家族の所在確認を依頼したほか、かかりつけ医で陽性判定の1名を感染対応室へ受入対応した。
・安全確認・経過観察: 01:30頃の余震(震度2)後の館内ラウンドにて異常がないことを確認。また、ペット同伴エリアの天井に要継続確認箇所を把握した。

【日中活動】
【感染対応:雌熊看護師、藤巻看護師】

・感染対応中の避難者2名の保護を解除し、保護対応室のベッドコントロールを実施した。
・前日に感染症陽性となり一度帰宅した避難者が再入所を希望し、感染対応室へ入所した。

【アリーナ支援・環境整備:岡本看護師、井口看護師、雌熊看護師、渡邉看護師、加藤薬剤師、NHO看護師2名、熊本南病院看護師3名】
・ベッド周囲の荷物整理等を行い、避難者の生活環境を整えた。ラジオ体操時には窓を開放し、換気を実施した。
・除菌シートを活用して避難者自身がベッド周囲を清掃できるよう支援し、館内放送でも環境整備への協力を呼びかけた。
・歯科支援チームが6名に介入した。
・外履きの自己管理を進めるため、ビニール袋の配布と啓発ポスターの掲示を継続した。
ベッド名札は約8割まで配布済みであり、所在把握と自己管理につなげていく。

【巡回診療:川越医師、江口診療看護師、矢野臨床工学技士】
・八代第二中学校で3名を診療した。翌日は看護師のみで巡回する予定とした。

【救護所診療:川越医師、NHO医師1名、鮫島看護師、坂上薬剤師】
・午前9名、午後5名の計14名を診療。内訳は外科系2件、内科系12件であった。

【薬剤支援:加藤薬剤師、坂上薬剤師】
・熊本県薬剤師会2名とTMAT薬剤師2名の計4名で、アリーナ内の服薬・常備薬に関する困りごとの把握調査を実施した。

【調整会議:渡邉看護師、鮫島看護師、矢野臨床工学技士】
・避難所運営に大きな変更はなかった。シャワー利用時間が1回15分と短いため、介助を要する避難者への個別対応について検討を継続する。

本日は、感染対応、救護所診療、巡回診療、アリーナ内の環境整備、薬剤支援を継続した。救護所では午前9名、午後5名の計14名を診療し、外科系2件、内科系12件に対応した感染対応室では保護解除と新規入所に伴うベッドコントロールを行い、透析を含む継続治療の調整も実施した。アリーナでは、外履きやベッド周囲の自己管理を促す取り組みを進め、薬剤師会と共同で服薬・常備薬に関するニーズを確認した。今後も、避難者の健康状態と生活環境の変化を把握しながら、多職種・関係機関と連携して支援を継続する。

 

事務局担当
野口 幸洋(NPO 法人 TMAT 事務局長/一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆(NPO 法人 TMAT/一般社団法人徳洲会東京本部)
浅野 京香(NPO 法人 TMAT/医療法人徳洲会徳之島徳洲会病院)

文責 事務局 野口 幸洋