2026 年 8 月 15 日 21:00
第18報
■ 災害概要
7月28日に発生した「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)に対し、TMATは熊本県八代市にて緊急医療支援を継続している。八代トヨオカ地建アリーナを活動拠点とし、救護所診療、夜間対応、感染対応、DVT予防、周辺避難所への巡回、避難所環境整備、薬剤支援を実施している。8月15日は、熊本南病院、熊本県薬剤師会、歯科支援チーム、DVTチーム等と連携し、避難者の健康管理と生活環境の改善を継続した。
■ 行動経過・活動実績(2026年8月14日夜間 〜 8月15日日中)
【8月14日 夜間帯(18:00 〜 8月15日 08:30)】
当直メンバー: 雌熊看護師、渡辺看護師
夜間巡回・急患対応:
・体調不良・外来受診調整: 発熱者2名および背部発疹者1名へ対応。近隣住民のやけど(水泡形成)に対し、近隣病院への受診を勧奨。
・急患対応(救急搬送1件):体調不良および歩行困難を訴える避難者1名に対し初期対応を実施。症状の持続を認めたため、安全を考慮し医療機関へ救急搬送を行った。
【8月15日 日勤帯(08:30 〜 18:00)】
本日の体制: リーダー:藤巻看護師
【感染対応:岡本看護師】
・日勤帯に新たな発熱者は認めなかった。感染対応中の避難者2名を保護解除とし、診療で新たに感染症陽性者1名を確認した。
・前日に陽性判定後帰宅していた避難者ら2名が避難所へ戻り、保護対応室への入所調整を実施した。
・食事配膳時は、自主的に受け取り可能な避難者と声かけを要する避難者がいるため、食事時間帯の見守り・声かけを継続する。
【アリーナ支援・環境整備:鮫島看護師、井口看護師、坂上薬剤師、矢野臨床工学技士、熊本南病院看護師3名】
・ベッド周囲の環境調整、段ボールベッドおよび掃除用具の確認を実施した。ラジオ体操時には窓を開放し、換気とあわせて環境整備を進めた。
・12:00よりDVTチームが介入し、アリーナ内ラウンドを実施。リハビリ支援等の申し送り事項を翌日担当および第4陣へ共有する方針とした。
・靴の着脱時に段ボールを支えにしている状況があり、転倒リスク軽減のため机を設置した。
・歯科支援チームのラウンドを継続。アリーナ内避難者へのベッド名札配布は完了し、今後は車中泊者の名札作成を進める。
・北側入口の照明について眩しさの訴えがあったが、転倒・転落防止のため点灯を継続する方針を共有した。
【救護所診療:川越医師、江口診療看護師、加藤薬剤師】
・重症者・陽性者の急患対応(救急搬送2件): 避難者の中で呼吸苦を訴える避難者1名、および感染症陽性判定を受けた1名について、医療機関へ救急搬送を実施。
【巡回支援:浅野看護師、渡邉看護師、雌熊看護師】
・看護師による巡回を実施し、八代第二中学校および希望の里「たいよう」を訪問した。希望の里「たいよう」では健康面で継続確認が必要な避難者について、現地の災害支援ナースへ経過観察を依頼した。なお、現地状況に伴い、次回の巡回診療は数日後とする方針を確定。
【薬剤支援・感染性廃棄物対応:加藤薬剤師】
・熊本県薬剤師会と、前日の調査で確認できなかったアリーナ内避難者およびペット同伴エリアの常備薬調査結果を共有した。緊急性の高い薬剤問題は認めず、必要な薬剤情報をチーム内で共有した。
■ 診療・活動実績まとめ(2026年8月15日)
【アリーナ内 診療実績】アリーナ内診療20名 希望の里たいよう 1名、合計21名を診療。外科的ニーズはフォローアップのみで、内科的ニーズがほとんどであった。
本日は、感染対応、救護所診療、DVT予防、アリーナ内の環境整備、周辺避難所への巡回、薬剤支援を継続した。夜勤帯から日勤帯にかけて3件の救急搬送に対応し、医療機関での評価が必要な避難者を適切につないだ。アリーナでは、段ボールベッドや靴の着脱場所、照明等の生活環境を確認し、転倒予防と避難者の自己管理を進めた。感染対応室の入退所や感染性廃棄物の運用についても関係機関と連携して調整した。今後も避難生活の長期化を見据え、多職種・地域支援者と情報共有しながら安全な避難生活の維持と地域支援への移行を進める。


事務局担当
野口 幸洋(NPO 法人 TMAT 事務局長/一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆(NPO 法人 TMAT/一般社団法人徳洲会東京本部)
浅野 京香(NPO 法人 TMAT/医療法人徳洲会徳之島徳洲会病院)
文責 事務局 野口 幸洋





