5月2日
10:00頃 バラビセで合流したTMATチームは、2日現地時間6:30頃(日本時間9:30頃)活動拠点に向けて出発した。本日はテント診療所と巡回診療2班に分けて午前中活動を行う予定。
テント診療所班
河内医師、坂元医師、Dr.Bipin、中村看護師、栗原看護師、浅野看護師、鑓水ロジ、石田ロジ
巡回診療班
村上医師、當麻医師、有本看護師、赤星看護師、Iwamura Hospital看護学生
なお、内科系疾患患者に対する内服はIwamura Hospitalの協力経て現地調達した薬品を使用しております。(薬品の調達は、地元の医療機関に負担にならない場所、方法でおこなっております)
17:00頃
【今後の活動について】
現在、TMATチーム第1陣は「バラビセ」にて診療活動を開始しております。診療を開始すると、数十名の患者が来るものの、内科系疾患患者及び軽傷の外傷患者が大多数を占める状況です。また、巡回診療にて医療が入っていないと思われる地域を巡回しておりますが、こちらも大きな医療ニーズはない状態です。さらに、同地域に日本の外務省から派遣されている国際緊急援助隊医療チーム(JDR)が大規模に医療展開を行う予定とのことです。
上記の状況を考慮し第1陣河内隊長ならびにTMAT理事と協議した結果、現在活動中の第1陣をもって今回のミッションを終了することを決定いたしました。
5月5日まで第1陣は活動を継続する予定ですので、引き続きご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。
23:00頃
2日の活動報告。
テント診療所
午前 外科疾患34名、内科疾患54名
午後 外科疾患8名、内科疾患28名
合計 124名を診療
※内科系疾患は感冒症状や胃腸炎等が大多数、外科系疾患は軽傷の外傷が主だったが開放骨折が1名おり一次処置をしたのち病院へ転送をした。
巡回診療
午前 18名(全て外科疾患)
※一度も介入されていない村へ巡回を行った結果、まだ処置されてない患者が数名いた。軽傷外科が多かったが、デブリを必要とする創傷処置が数名いた。
翌々日に再度訪問してフォローする予定。
午後 1名
※1日に訪問した村で、デブリを必要とする患者に対して処置をおこなった。翌々日に再度フォローを行う予定。
また、午後からの巡回では河内隊長が出向き、車で40分ほど離れた地域でRESCUE NETという国際NGOが活動していた。このチームは、フィリピンハイエン台風災害の際に、TMATチームと一緒に活動をしたチームである。フィリピンで活動していたメンバーも数名おり、TMATとの再会を大変喜んでもらった。
現地の天気は良好であるが、日差しが強くとても暑い状況。脱水の可能性があるため、隊員はこまめに水分補給を行うよう注意をはらっています。3日の活動に関しては、2班に分かれテント診療所で継続して診療を行いつつ、水を含めた物資調達を行う予定。
なお、活動を終了し帰途についていた先遣隊の栁澤看護師と西村看護師は日本時間3日6:20頃、無事成田空港に到着した。

先遣隊2名と第1陣後発隊メンバー

テント内診療所の様子(村上医師)

子供たちの笑顔が隊員の活力(栁澤看護師)

山岳地帯災害の難しさと痛感