ベネズエラ地震 TMAT災害医療活動報告

2026年7月8日 12:30(日本時間)

第9報

■災害概要

現地の最新発表によると、これまでに死者は3,000人以上、負傷者は16,000人を超える甚大な被害が報告されている。
先遣隊が進出している沿岸のラグアイラ州(ラ・グアイラ地域)では全壊・半壊した建造物が集中しており、依然として多くの住民が避難生活を余儀なくされている。

■行動経過・予定(以下、現地時間)

【7月7日】
■行動経過・予定(以下、現地時間)
午前8:30

在ベネズエラ日本国大使館を表敬訪問。佐藤靖 駐ベネズエラ日本国特命全権大使と約1時間にわたり会談し、サポートの御礼と今回のTMATの活動について詳細な報告を行った。佐藤大使からは、ベネズエラ支援へのお礼の言葉を頂くとともに、今後新たなグループ(次陣)が派遣される際には、現地での活動が円滑に進むよう出来る限りの協力を惜しまないとの大変心強いお約束を頂いた。

午前10:30

「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」の現場を視察するため、ラ・グアイラ県にあるマレアバホエリアの活動サイトを訪問。同チームは当初避難者が多くいるカラカス市内の公園で診療を行っていたが、同公園の避難場所閉鎖に伴い、地元クリニックのチームと一緒に沿岸部の診療に同行している。この日はシモン・ボリバル国際空港近くで診療を実施しており、沿岸部にはテント避難所が多く、内科系疾患患者の来所が多いとのこと。なお、海岸地域は日差しが強く、暑さが厳しい状況であった。今後、PWJチームとTMATチームとの連携も視野に協議を行い、引き続き情報共有及び連携をすることとなった。

午後1:00

ラ・グアイラより東方に位置するナイグアタ(Naiguatá)地区の状況調査を実施。前日のEMTミーティングで医療ニーズがあるとの報告があがっていた地域であるが、街全体の地震による被害はさほど大きくなく、大きな混乱はなかった。今回の調査範囲においては、外傷による患者も確認されなかった。

午後2:00

甚大な被害が出ていると目されるラ・カラバジェーラ(La Caraballeda)地区を訪問。同地区は街全体が地震により壊滅的な被害を受けており、現在も重機による瓦礫撤去作業などの救援活動が継続されていた。現地では複数の医療チームが活動する中、EMT(国際緊急医療チーム)とは別に、地元ボランティアの医師や看護師が仮設診療所を設営して診療にあたっているサイトを確認した。診療ニーズは内科系疾患が多く、復旧作業員の受傷(外傷)も含まれる状況であったが、従事する医療者の休息時間が十分に確保されていない状況が見受けられた。

午後3:00

CICOM(国際医療調整/国際医療救援調整本部)を訪問。現在のEMT活動状況やTMATの今後の活動について報告・協議を行った。その結果、TMATがCICOMに確実登録され信頼されたチームであることを確認するとともに、今後TMATが新たなメンバー編成(後続隊)で再入国・派遣される場合には、再登録無しで活動継続が可能であり、現地での受け入れ体制の調整や活動場所の選定などにおいて全面的な協力をいただく約束を取り付けた。あわせて、他の日本チームとの連携を含めて、継続支援の意思があることを伝えた。

午後6:00

これまでJDR(国際緊急援助隊医療チーム)と共に活動を展開してきた「Hospital Dr. Domingo Luciani(ドミンゴ・ルシアーニ病院)」へ挨拶のため訪問。同院の院長、事務長、および協力スタッフに対し、これまでの支援への御礼のご挨拶を行った。先方からも、これまでの活動に対するあたたかい感謝の言葉を頂戴し、一連の活動を良好な関係の中で締めくくることができた。

【今後の方針について】

先遣隊2名は、今回の調査及び支援活動を一旦終了し、8日に現地を経ち帰国の途に就く。なお、今後の追加派遣についても現在検討中である。

 

[在ベネズエラ日本大使館を訪問]

[被害が甚大であったラ・カラバジェーラで活動する医療チームから情報収集]

[ラ・カラバジェーラは壊滅的な建物被害があった]

[ラ・グアイラ県マレアバホエリアの避難Camp]

★今後の情勢変化や本隊派遣、物資支援の可能性も含め、引き続き情報に留意していただけますようお願い申し上げます 。
なお、今回のベネズエラ地震に対するTMAT災害支援活動のクラウドファンディングを継続しております 。皆さまの温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします 。

事務局担当

野口 幸洋 (NPO法人TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO法人TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【ベネズエラ地震】活動報告第9報PDF