チリ共和国の大地震に際し、TMATは3月2日先遣隊・本隊合同チーム(9名、うち医師4名)を派遣いたしました。現地では余震が多発する中、震源地に近いマウレ州カウケネスの病院をカウンターパートとして活動いたしました。同地では40%の建物が損壊ないし倒壊している中でハイチとは異なり外傷性患者は比較的少なく、震災によるストレス性の内科系疾患の患者が多く見られました。TMATでは3月5日に診療を開始しましたが3月9日に至り以下の観点から緊急医療支援の使命は概ね終了したと判断し今般全員無事に帰国いたしました。

  • ①地元医師、看護師が順次登院し、震災前の病院運営体制に戻ってきた。
  • ②震災による急性期疾患の患者が減少
  • ③倒壊した病院の建て直し計画等街全体の復興計画が出てきている。

活動期間中の診療患者数は合計約330人、手術等外科的処置も数件実施しました。

尚、今回チリ地震の救援隊のなかで医療活動を行った日本チームはTMATのみでした。また活動したカウケネスは震源地に近く最も被害の大きかった地域であります。

なお現地活動状況は徳洲会グループホームページの詳細をご参照下さい 。
徳洲会グループHP 災害医療活動
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医療救援隊集合写真(後列右3人目:河内隊長)

医療救援隊集合写真
(後列右3人目:河内隊長)