1月18日10:00(日本時間18日23:00)先遣隊と本隊は合流後、カウンターパートであるヒメニのメレンシアーノ病院から近くのブエンサンマリカーノ病院に移動し同11:00から診療を開始した。同14:00までに開放骨折術後、四肢切断術後、臀部坐滅症に対するデブリメント、大腿骨骨折に対する固定等計20名の患者を診療し、終了した。同病院は依然被災患者が多く、1月18日19:00(日本時間1月19日8:00)から19日7:00まで夜間診療を行った。夜間診療は田川医師、當間医師、瀬戸看護師、中村看護師の4名が担当した。

尚これまでの経緯、事情は以下の通りです。

活動場所の選択経緯

先遣隊は国境付近のドミニカ共和国ヒメニにあるメレンシアーノ病院をカウンターパートとして交渉していた。 そこで第一陣と共にメレンシアーノ病院に行ったが、そこでは既に治療の処置を受けた患者様が大半を占めている状況であった。メレンシアーノ病院の院長の助言により、メレンシアーノ病院より約4キロハイチ国境に近いドミニカ共和国内ブエンサンマリカーノ病院へ移動した。サンマリカーノ病院はハイチの人が3年ほど前に建設した病院で、国境の税関に一番近い病院である。そこでは処置・治療を受けていない患者が約200名みられ、そのほとんどは国境を超え搬送された患者である。

活動場所であるブエンサンマリカーノ病院の状況

アメリカ・メキシコ・スペイン・プエルトリコの医療チームが同じ敷地内で活動を共に行っている。トリアージする医療者、処置をする看護師、治療を行う医師が混在した状態で医療活動を行っている。アメリカのIMA(International  Medical Alliance)は疲労困憊しTMATチームへ夜間、病院敷地内での医療活動が出来ないか打診してきた。病院には手術室も5部屋あり手術も行っている様子である。また、キューバのヘリコプターが2機待機し、トリアージの状況により搬送もしている様子。看護師・医師・薬剤師など常時人材不足であり、医療物資は各国が互いに必要なものを融通しあっているが、十分な量の医薬品が届いていない状況である。現地時間1月18日13:00でもトラックに十数名の患者が乗り、ハイチ国境を越えて病院へと運ばれてきている。

活動の詳細は下記「徳洲会グループ災害医療活動」をご覧下さい。
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