平成22年1月9日、10日日本災害看護学会・世界災害看護学会主催による記念すべき第1回の世界災害看護学会が日本の神戸にて開催された。今回のテーマは「災害がつなぐ地球人の絆」(Disaster Knows No Borders:Human Bonding)であった。学会では8カ国500人の参加を得て、講演会、パネルディスカッション、各国の実情報告、パネルコーナーでのポスターセッション等多彩な催しがあった。今回TMATからは四街道徳洲会病院の瀬戸看護部長、荒尾看護主任が参加、活動報告としてポスターセッションにて発表を行った。TMATについては多くの参加者から注目を浴びたが特に10数人の閲覧者から実際の災害派遣時の体験に関し質問が集中しその関心の高さが窺えた。

説明役を務めた荒尾主任は次のように語った。

「自然災害のみならず、地域紛争や複合型災害、地雷に関する活動報告など世界中で今もなお災害が続いていることを改めて考えさせられる学会であった。
また今回阪神・淡路大震災発生後15年目の節目の年にここ神戸で第1回の学会が開催されたことは有意義であった。基調講演の大半が同震災であった為か講演中に感情を抑えきれず涙する場面を目にした時、講演者の心の中では未だ災害が続いているのだと改めて考えさせられた。災害支援のイメージとしては被災者本人への支援と思い勝ちであるが、被災者とそのまわりの被災者を支援する人々、特に現場で被災者のために働いている人たちの支援にも目を向ける必要があることを強く感じた。
この学会を通してTMATの認知度が少しでも上がってくれればと期待している。」

会場前にて(左:瀬戸看護部長、右:荒尾看護主任)

会場前にて(左:瀬戸看護部長、右:荒尾看護主任)

解説風景

解説風景