『インドネシア・スマトラ沖地震TDMAT活動報告0113(1)』

2005年01月13日

13日 午後
バンダアチェからの報告
バンダアチェに入っている、橋爪医師、松尾医師以外の第一陣全員が、バンダアチェに向け、ジャカルタ空港を出発致し無事到着致しました。

13日 午後
バンダアチェからの報告
ファキナ病院の中ではエストニアの政府派遣のチームが重装備で入り診療している。 軽手術も行えるような設備・機器も持ってきている。
町の中では、患者があふれ、廊下には治療及ばず亡くなっている患者も放置されている状態。
ファキナ病院の救急外来スペースを提供され、ここでの診療を開始。患者の振り分けは地元の警察が行っている。

午後の途中から、2チームに分かれて活動
1チームは、ファキナ病院での診療体制の構築(橋爪医師、松尾医師、奈良看護師、松尾管理栄養士、松本調理師、薄井事務)。
診療活動を開始し、外傷患者様が殆ど。開放創が多く、縫合が不可能な状態。

残り1チームはデンマークチームの診療所を訪問(渥美医師、古瀬薬剤師、渡辺看護師)。
デンマークのチームは、グラウンドに、大型テントとプレハブの建物で、病床80床、ICU20床、手術室を整備している。

照明機器(無影灯など)、酸素供給装置、発電装置、浄水装置、調理器具など、病院並みの設備を備えている。
デンマークチームより、病棟部分の協力を打診されている。ミーティーングを重ね、具体化していく予定。

《インドネシアの日本語新聞より抜粋》
The Daily Jakarta Shimbun
アチェ支援活動を規制
政府、国軍 外国軍、機関に届け出義務3月26日をめどに活動終了

スマトラ沖地震・津波で未曾有の犠牲者を出したアチェ州の緊急支援についてインドネシア政府と国軍は十二日、日米豪などの外国軍と外国の援助機関の活動を厳しく制限し、活動期限を地震発生後三カ月の三月二十六日までとする方針を固めた。

国軍は十三日、関係国の武官や外交官を国軍本部に招き、この方針を伝えるが、六日の津波サミットで国連主導の人道援助が決まり、各国挙げての募金運動、債務返済の見直しなどインドネシア政府への支援体制を固めた矢先に、外国の緊急人道支援を監視する動きは、援助国や援助団体の反発を招く恐れもある。

*今後、TDMATの医療支援活動に対する影響を、ジャカルタ事務局で調査・情報収集を行なっている。