【 平成18年5月31日 12:00 】

バントゥルでの活動内容
クリニック
村山医師、荒尾看護師は、タバナン病院スタッフ(麻酔科医師、総合診療医、外科医師、整形外科医師、その他医療スタッフ)
約90名(外傷の処置など)
TDMATスタッフはナート2名、ギプス4名、小指切断1名などを担当
インドネシアスタッフは、小外科処置を行える

DrYAT眼科病院
河内医師、整形外科患者が殺到している。
空軍の医師とともにギプス15名ほど。

現地調査
橋爪医師、萩原コーディネーターは、避難所を巡った。
大きな規模の避難所はなく、崩壊した自宅の近くの広場に集まっている状態。

TV朝日のインタビューを受ける。

午後一時萩原コーディネーターが所在不明となる
(タバナン県立病院ドライバーと、別れた為。ベースの診療所で合流)

ジョグジャカルタ医科大学のER担当医師Dr.Laksonoより、現在のクリニックの臨時診療所を今後もTMATに任せたいと連絡有り。
これを受け、タバナン病院スタッフの撤退予定日6月3日以後も規模の縮小はあっても、クリニックにスタッフを残す方向で相談中である。

通訳を確保
現在日本で労働経験のある現地女性1名、今後タバナンスタッフが減るので通訳を前回スマトラ島沖地震でお願いした通訳を一時雇用で同行頂く予定。

生活環境

  • クリニック内の発電機(常設の非常用発電機)が壊れ、一時電気の供給が止まり、辺りは真っ暗となるが新しい発電機や他から電気を貰っている状況。
  • 移動の車はチャーターしている
  • 診療所内の部屋で寝起きしているが、床にマットを敷いて、相変わらずごろ寝状態。
  • 食事は炊き出し食を取れている

今後の活動に関して
クリニックでの診療活動を維持。
現在は外科系中心。
数日中に疾病内容が変わっていく可能性あり。
(負傷者治療進行・慢性疾患のフォロー・環境変化による疾病)

撤退時期は外傷患者の落ち着く6月末を目処に検討中。

大病院への支援
・人的にはここ数日で現地医師の応援が充足
・物資が少ない

TMATとしては逐次情報を集約して新たな救援必要地を見つけることは絶やさず現在のクリニックを維持していきたい
そのために物資が必要。外科系、整形外科系物資、食糧など。

⇒現地購入(タバナン県立病院での調達、日本からの持込)

明日、日本の緊急災害援助隊(JICA派遣チーム)との情報交換を予定。

*只今、第2陣派遣に向け、準備しております。正式に派遣が決定しましたら、全国の徳洲会グループに向け、一斉FAXを送信致します。ご参加希望の方は、お心積もりをお願い致します。

東京本部内、災害医療活動チーム中村 燈喜 医師 共愛会病院
森 孝 TMAT事務局
吉 紀三 看護師 ㈱徳洲会

(文責 事務局 ㈱徳洲会 吉 紀三)