【 平成18年 6月 9日 0:30 】

医療活動状況

全患者数 202名
TMAT診察 48名 うち処置46名

*午前の外来診察中に地震(余震)あり。日本人スタッフはポカンとしていましたが、インドネシアの方々はキャーキャー逃げ惑っている方が多く見られました。やはり今回の震災でも心的外傷を負った方がかなりの数いるのでしょう。

*3メートルの高さから転落した若い男性が運ばれてきました。意識レベルも悪くなく、血圧も落ち着いていたのですが、徐々に上腹部の疼痛を訴え始めたため設備の整った他院へ転送しました。

*午後より、地域の巡回診療を実施。 タバナン県立病院のスリ医師、梅原看護師、中村看護師、宮坂薬剤師、現地通訳のWindaさんで診療所周囲の被災地へ出向いていき、腰痛などを訴えてらっしゃる方々へ湿布薬を配って回りました。

ジャカルタ 在インドネシア大使館訪問

清水医師、萩原コーディネーター、早朝便で、ジョグジャカルタからジャカルタに移動。
在インドネシア日本大使館を訪問。

渡辺正人公使と約20分にわたり会談。

今回の活動報告と被災地の状況、今後の問題点などを討論したあとで、徳洲会の理念に始まり、阪神淡路大震災を契機にTDMATが発足したこと、さらにはNPO法人TMATについて説明させていただき、タバナン県立病院のサンジャナ院長と今後の日本とインドネシアの医療交流の発展に寄与したい旨を申し出て、ねぎらいの言葉をいただいた。

在インドネシア日本大使館渡辺公使と清水医師

在インドネシア日本大使館渡辺公使と清水医師

今後の医療状況

夜8時から地元の医療メンバーとタバナン病院スタッフと合同のミーティング。TMATの撤収後の体制について検討。
現在活動しているヌルヒダヤクリニックに以前から勤務していた外科のドクターを中心にこのクリニックで患者さんの治療を継続。
必要があれば陸軍病院に転送する方向で合意。今回の余剰機材はすべてこのクリニックに寄贈。

電動ギプスカッターの贈呈式を行い大変感謝された。会談の最中に理事長は感極まって涙をにじませた。

現在活動しているヌルヒダヤクリニックでの合同医療チームの写真

現在活動しているヌルヒダヤクリニックでの合同医療チームの写真

*今回の活動に、多数の参加申込み頂き、誠にありがとう御座います。
第2陣は、6月12日出国、6月13日帰国し、今回の活動を終息致します。
残りの活動期間、ご支援をよろしくお願い致します

(文責 事務局 ㈱徳洲会 吉 紀三)