【 平成18年 6月 2日 1:00 】
宮坂薬剤師現地到着
- 第2陣先発の宮坂薬剤師が、デンパサール経由乗り換えジョグジャカルタに無事到着致しました。大量の支援物資も、現地に到着しています。
世界各国から集まった薬剤の整理と、DI情報提供と、薬品管理・供給を主に担当して頂きます。
バントゥルでの活動内容
クリニック
外来数:87名
入院数:24名
主な診療内容
- Ⅳ・Ⅴ指骨骨折の観血的整復術
- Ⅲ指骨骨折の観血的整復術
- 頚骨骨幹部骨折のプレート固定手術
二次的な交通外傷女性
顔面裂傷、胸部背部痛、肺挫傷疑い、肩甲骨骨折
点滴ルート確保、顔面裂傷の処置後、レントゲンの検査の出来る病院名搬送。 - コブラ咬傷
上肢を咬まれ、約20時間経過。
筋層内圧上昇コンパートメント症候群疑いにて、緊急減張切開手術。 - 急性虫垂炎疑い
入院し抗生物質治療し、経過観察。後日手術適応を判断。 - 地震による外傷・胸部他僕
受症後放置。気胸疑いにて胸腔穿刺⇒血胸(トロッカー挿入)。
* 創部感染、縫合後の感染あり。再切開・抜糸にて洗浄処置。創部内に砂が入っていることが多い。
* 時間が経過した骨折や、他の医療施設で骨折の診断を受けたが未治療の負傷者が初期と比べ増えてきている。
* 内科的呼吸器感染症、消化管感染症などの症状はなく、衛生状態も現段階では問題ないかと思われます。
現地の状況
- 明日、タバナン県立病院災害医療チームが一時撤退。その後、縮小し医療チームを派遣予定。負傷者の処置など、業務多忙になる恐れ有り。
- イスラム系ボランティア医療チームは、巡回診療を担当。
コーディネート業務
- 約900キログラム、100個の医療支援物資が到着。
デンパサール空港では、タバナン県立病院スタッフの援助により、国内線への乗り換え。ジャグジャカルタ到着後も現地のタバナン県立病院スタッフの協力により、スムーズな搬入が行えた。 - ヤクルトのジャカルタ支店職員が、日本人活動地域に、ヤクルトを配布しているとのことです。⇒ ありがたく頂きました。
- 創傷処置にガーゼが不足。他の医療物資より提供可能か調査中とのこと。
*隊員の皆様、全員健康状態は良好とのことで、元気に頑張っています。
本日は、外科処置が多く、緊急手術もありました。緊張の毎日でお疲れかと思いますが、残りの期間、頑張って下さい。
第2陣派遣決定
第2陣メンバー(6月3日出国予定)
隊長 | 札幌徳洲会病院 | 清水 徹郎 | 医師(外科・救急・災害医療) |
加計呂麻徳洲会診療所 | 松尾 敏明 | 医師(内科・感染症) | |
八尾徳洲会総合病院 | 當麻 俊彦 | 医師(整形外科) | |
湘南鎌倉総合病院 | 宮坂 善之 | 薬剤師 | |
千葉西総合病院 | 梅原 香代子 | 看護師 | |
鹿児島徳洲会病院 | 中村 幸司 | 看護師 | |
徳洲会 東京本部 | 萩原 幹朗 | コーディネーター |
*第一陣は、6月4日出国、6月5日帰国予定。
*橋爪医師は、清水医師に引継ぎ終了後、6月6日帰国予定。
*萩原コーディネーターは、第2陣と共に行動。
*宮坂薬剤師は、6月1日現着、清水医師は6月5日出国
参加者募集に関して
- 昨日の参加者募集に際しまして、徳洲会グループから多数のお申込を頂きました。誠にありがとう御座います。第2陣以降の派遣に関しては、現地の医療需要や診療体制により判断されます。第3陣につきましては、6月7日(水)を目安に、参加者の皆様へはご案内致します。引き続き、参加者の募集は継続致します。申込用紙に必要事項をご記入頂き、FAXでもお申込をお願い致します。
東京本部内、災害医療活動チーム中村 燈喜 医師 共愛会病院
森 孝 TMAT事務局
吉 紀三 看護師 ㈱徳洲会
(文責 事務局 ㈱徳洲会 吉 紀三)