NPO TMATは1月14日から2月3日までの21間ハイチ地震に対する緊急医療支援活動を行ってまいりました。 その活動内容の集計を以下にまとめ報告いたします。

診療患者数と診療内容

18日 8:00~14:00 20 開放骨折、四肢切断術後、臀部坐滅創に対するデブリ大腿骨骨折に対する固定、頸椎損傷に対する処置
18・19日 19:00~7:00 22 入院患者の回診、骨折患者の固定処置、外傷患者の創傷処置手術2件(腹膜炎及び骨盤骨折、デブリ)
19日 9:00~12:00 10 入院患者の回診8名、新規2名(大腿骨骨折)
19・20日 19~翌1:00 30 回診および外傷の創傷処置、骨折固定等、同様の処置を30名
20・21日 ポルトプランセ情報収集・移動設営日
22日 8:30~17:00 29 男性10名 女性19名 術後の患者の回診(主に包交)
23日 8:00~17:00 52 外来トリアージエリアで活動し、依然として未処置の新規患者が来院CPA1件あり水が汚いため下痢症状が増えてきた
24日 8:00~17:00 21 外来患者減少のため入院患者の包交・創部洗浄
午後(クリニック) 13 内科系を中心に診療
25日 8:00~17:00 53 外傷に対する包交・洗浄、内科系疾患が増加傾向
26日 8:00~17:00 37 内科系疾患が増加、薬目当ての市民増加
27日 8:00~17:00 65 手術1件 手術補助2件 外来は再診患者や震災による疾患と異なる症例が増加
28日 8:00~17:00 65 手術3件、他65名の診察
29日 8:00~17:00 54 外来診療および全身麻酔6件
30日 8:00~17:00 80 外来診療および手術1件、病院前トリアージ実施
合計    551 手術(執刀・麻酔・助手)15件

医薬品・医療資材
先遣隊から第3陣までで合計約1000kg 800万円相当の医薬品・医療資機材を現地に送り、使用また寄贈してまいりました。

活動検討会
3月6日(土)四街道徳洲会病院にてNPO TMATハイチ地震緊急医療支援活動の活動検討会が開催されました。現地に派遣されたメンバーを中心に27名が集まり、今回の活動の感想、成果、今後への課題など熱い議論がなされました。

また検討会開催日はチリ地震への支援活動の真最中であり、ハイチ支援の反省がチリ地震への支援活動に生かされているか直接検証することができるなど緊張感をもった検討会となりました。今回の活動はTMATの歴史で最も遠い国での活動で大規模な派遣となったため、この検討会の内容が今後の活動に大きく影響するものになるはずです。

本部事務局野口 幸洋(四街道徳洲会病院 管理栄養士 TMATベーシックコースチューター)

(文責:野口 幸洋)