3月20日(日)

各地区の診療報告

【大船渡地区】
リアスホールにて午前27名、午後12名、計39名診察を行った。
巡回診療では午前3箇所をまわり31名、午後3箇所をまわり25名、さらに綾里地区にて32名、計88名を診察した。
通信状況としてはauに加えドコモが時間帯によってつながるようになった。
食事はおにぎり、パン、バナナ、カップスパゲティなどでタンパク質系はない。
トイレは前日まで少しはなれた場所に設置されていたが、建物脇に2箇所設置された。
日中は、暖房を切っても寒さを感じることはなかったが、夜間は多少寒さが厳しく感じられた。しかし、隊員の寝ている場所に暖房はないが何とか耐えられる程度である。

【南三陸地区】
ベイサイドアリーナにて診察135名、重傷者はなし。
さらに、4つの地区にて一軒ずつ、民家を回り、計83名の巡回診療をした。その中で、大腿骨頸部骨折の患者を救急搬送。また、膝に水がたまっている患者の関節穿刺を行った。

ベイサイドアリーナの写真

ベイサイドアリーナの写真

【階上地区】
男性36名、女性43名 計79名の診療を行った。(内科55名、外科24名) 本日より開始した面瀬中学校避難所での診療は13時から16時まで行い 男性7名、女性2名 計9名 (内科7名、外科2名) 米軍からの支援物資(医薬品等)がヘリコプターにて届けられた。

【本吉地区】
これまで通信状況が悪かった本吉地区はインマルサットが復調し通信可能となった。 食事は供給されているが、乾パンなどの非常食系が多く、脂肪分・タンパク質系が欲しいとのこと。こちらは栄養部会にて対応予定である。 現在トイレの環境は劣悪である。簡易トイレが2台あるようだがまだ組み立てられていないようである。

【その他】
3月20日(日)21:00~22:00。NHKのテレビ放送にてTMATの活動が放映された。 福島原発事故の影響を考慮し、19日より移動中の放射線量測定を開始したが、現段階のデータでは全く問題はなかった。

【東京本部】
本日の対応は計5名で行った。

清水 徹郎 (医師 南部徳洲会病院)
野口 幸洋 (管理栄養士 四街道徳洲会病院)
荒尾 修平 (看護師 四街道徳洲会病院)
宮坂 善之 (薬剤師 湘南鎌倉総合病院)
猪俣 森太郎 (事務局 四街道徳洲会病院)

本日は13名のスタッフを被災地へ派遣した。

新垣 宣貞 (医師 南部徳洲会病院)
永松 聡一郎 (医師 ミネソタ大学)
福島 英理沙 (看護師 亀田総合病院)
中村 幸司 (看護師 鹿児島徳洲会病院)
渡辺 千笑 (看護師 神戸徳洲会病院)
内山 杏子 (看護師 南部徳洲会病院)
目黒 勇次 (薬剤師 帯広徳洲会病院)
西山 大 (事務 静岡徳洲会病院)
戸栗 弘貴 (事務 静岡徳洲会病院)
上原 仁 (事務 四街道徳洲会病院)
川邊 貴嗣 (事務 千葉西総合病院)
鈴木 俊佑 (事務 千葉西総合病院)
佐野 啓介 (民間救急ドライバー・ボランティア)
 集合写真、 これから被災地に向かう

集合写真、 これから被災地に向かう

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(文責:猪俣 森太郎)