2019年台風19号被害 TMAT災害医療活動報告

令和元年 10 月 21 日 23:30

第 9 報

10 月 21 日
【長野県・長野市】
本日も北部レクリエーションパーク避難所にて活動。本日からは同避難所での活動のみとなった。避難所内において、不眠や便秘、感染症等で体調を崩されている方がいないか、検温をしながら巡回を行った。現在のところリスクのある避難者はいなかった。また、口腔ケアチームや DVT 検査チームが同避難所に訪れ、同行して対応を行った。DVT については昨晩車中泊者がいなかったことを報告し、同チームがリスク患者の把握を行った。自宅で片づけをして怪我をされた方、避難所内にある託児スペースで怪我をされた方の応急的な対応を行った。また、血圧測定を希望される方も多く、そういった方への対応も行った。なお、避難所内に精神的なフォローが必要な方がいた場合は、DPAT や日赤心のケアチーム、医師会につないでいくこととなった。

明日長野市は雨の予報であることも影響してか、同避難所に新たに避難される方が増えてきている。

18 時頃、第 2 陣の 3 名が同避難所に到着。明日から本格的な活動を行う予定。本日の夜間当直は、宮國看護師と古澤薬剤師が担当する。

●本日の活動メンバー
藤川 幸一 医師(鎌ケ谷総合病院)
宮國 聡 看護師 (湘南鎌倉総合病院)
古澤 ひかり 薬剤師 (湘南鎌倉総合病院)
田中 文 看護師 (松原徳洲会病院)
西添 航太 救急救命士 (神戸徳洲会病院)
村上 智哉 看護師(札幌東徳洲会病院)
渡部 圭介 救急救命士(湘南鎌倉総合病院)
油江 まき 看護師(福岡徳洲会病院)
安藤 洋幸 看護師(庄内余目病院)
川原 優佳 看護師(四街道徳洲会病院)

【宮城県・丸森町】
本日も丸森小学校避難所で活動を実施。23 日の撤収に向けて、保健師に様々な業務の引継ぎを実施。その他、こころのケアチームとの情報共有、個別の内服確認や介護介入必要度の詳細調査、こどもの遊び場設置、避難所のコード類の整理、寝具の整備と調整、トイレの手洗い場の運用の確認と指導を実施した。医療調整本部提出用の避難所アセスメントまた本日は 1 名の患者(カッターで指を切った)の診療を浦部医師が対応した。

本日、一般社団法人徳洲会国際部 佐藤部長が同避難所を訪問。佐藤部長は地元出身ということもあり、浦部医師と共に丸森町役場を訪問。同町の保科町長と面談することができた。保科町長からは TMAT の活動に関する感謝の言葉を頂いた。

●本日の活動メンバー
浦部 優子 医師
古森 喬 看護師 (福岡徳洲会病院)
阿波加 莉沙 看護師 (名古屋徳洲会総合病院)
鈴木 咲穂 看護師 (四街道徳洲会病院)
篠原 裕 薬剤師(武蔵野徳洲会病院)
佐藤 昌則 事務(一般社団法人徳洲会/部長)

宮城県・丸森町

丸森町の保科町長を訪問

子供の遊び場を設置

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

(文責 事務局 野口 幸洋)
【2019年台風19号被害】活動報告第9報PDF