2020年九州南部豪雨(熊本県)
TMAT災害医療活動報告 第8報

2020 年 7 月 12 日 23:00

第8報

6:15
合田医師、上國料看護師、伊藤看護師、橋本薬剤師は多良木高校へ向けて出発。

7:00
當麻医師、武智調整員は医療調整本部ミーティングに参加の為人吉保健所へ出発。

7:20
先発隊が多良木高校到着。

8:00
避難所内でラジオ体操。
當麻医師、武智調整員は人吉保健所に到着。

8:50
第2陣と合流。 TMAT第1、2 陣は申し送りを兼ねてミーティングを実施。

9:00
夜勤の村役場職員とミーティングを実施。第1陣の撤退と第2陣の紹介を行った。

9:30
當麻医師、武智調整員は多良木高校へ到着。
橋本薬剤師は常用薬のない避難者の薬剤情報収集、対応。

10:30 頃
熊本県職員とTMAT 、日赤、DHEAT 、DMATとミーティング。當麻医師、合田医師は熊本県医師会と球磨郡の医師会と引き継ぎ。避難所の方の健康管理、受診などに関して現在のニーズをお伝えし、検討頂く事となった。
橋本薬剤師は女性更衣室の整備を行った。

11:30 頃
TMAT第1、2陣巡回。第2体育館の部室を更衣室などに使用出来るよう環境整備。

15:00 頃
ラジオ体操。熊本県職員とミーティングを実施。
合田医師、武智調整員は第1体育館のトイレにスロープを設置。

15:40 頃
第1陣撤収。多良木高校を出発し熊本駅へ向かう。

18:00 頃
ホテルに到着。

伊藤看護師、上國料看護師は、第2陣チームへ避難所内での手指衛生の講話やラジオ体操について引継ぎを行った。
本日をもって第1陣の活動は終了となる。熊本駅で一泊した後、明日各々帰路へ着く予定。

【第2陣チーム】
6:45 ~
熊本駅付近のホテルを出発

8:45 ~
多良木高校到着

9:00頃
避難所ミーティング参加(第2陣全員参加)
7/11時点で218名の避難者の方々がいる。対応が必要な避難者の引継ぎ先の共有や、トイレ前に吐物があったため、体調不良者がいる可能性がある為巡回を注意するよう連絡がある。また、女子の更衣室あるいは今後必要となる可能性がある授乳室の設置を考えており、部室を使用したいと考えているが、清掃が必要だと考えることなどの情報共有、今後の課題についてなどが議題に上がる。

9:30頃
施設見学を申し送り。その後、活動ニーズについて、避難所本部の先生方からヒアリングを実施。

10:30頃
避難所ミーティング(當麻医師、佐藤看護師、海老澤調整員)
参加者:球磨村職員、佐賀県職員、長崎県職員、福岡市職員、京都陸上自衛隊、医師会、熊支援学校の事務長、長崎日赤

自衛隊より内閣府が定める塩素濃度もクリアしているので、より多くの方に利用してもらいたいとのこと。透析が必要な避難者がいた場合の報告先や、村職員が疲弊しているため、声掛けのお願い、アルコール依存の方の入所予定についてなど情報共有がある。

10:30
看護師と調整員チームは引き継ぎ

11:30頃
女子更衣室と授乳室として使用する可能性がある部室の清掃を行う。コロナ感染症関連のことも視野に次亜塩素酸を使用し清掃した。感染防護、薬品暴露に注意を払いながら実施

15:30頃
避難所ミーティング参加(隊長佐藤看護師)

15:40
第1陣撤収。熊本駅に向け出発する。レンタカー2台で移動し、一台は返却、もう一台は海老澤調整員が送迎する。

16:00頃
第1陣撤収後、第2陣チームはアルコール依存の避難者2名の受け入れ準備と避難者ベッドマットの搬入コーディネートの二手に別れて活動開始。

アルコール依存の避難者2名のメディカルチェック(バイタル測定と問診)を行い部屋の選定を行った。離断症状が出る恐れあり、急遽当直業務をすることになった。佐藤看護師、鵜澤調整員が担当となる。
急患発生の連絡と要請あり。伺うと軽い外傷処置後のケア相談であった。医師と一緒に洗浄の徹底、感染兆候出現時の受診を勧めた。
ベッドマット搬入は、古森看護師、小坂看護師が担当した。自衛隊隊員との交渉を古森看護師が実施し自衛隊とベッドマットの搬入作業を行った。広い避難所のため業務は難航したがなんとか実施。

18:00頃
海老澤調整員は第1陣を熊本駅へ送り届け、宿舎へ向けて出発する。

19:30
古森看護師、小坂看護師が宿舎へ向けて出発。佐藤看護師、鵜澤調整員は就寝前の避難所内巡視を実施。夜間当直の行政職員に挨拶し当直していることを知らせる。
海老澤調整員が宿舎へ到着。

21:00頃
古森看護師、小坂看護師宿舎へ到着。

22:30
避難者家族の入所受け入れ対応。メディカルチェックを実施。


本日は日中から夜間にかけてむしむしとする暑さとマスク着用で呼吸がしづらく体力が消耗される活動であった。避難所内は多くのところで冷房が完備されているので暑さ対策は問題ないかと思われる。
明日も現地本部職員と相談、調整しながら活動していく。主に清掃、施設設備調整、急患対応などと思われ、枕を配布しつつ、マットレス・シーツの調整を行う。また、玄関の靴の散乱が見られるため、下駄箱を設置予定。
ミーティングは手分けし参加するようにする。夜間当直もニーズ確認し本部の指示を仰ぐ予定。

第1陣から第2陣へ申し送り

部室を使用できるように清掃する

避難者から丁寧に聞き取りをする

第1陣と第2陣合流

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
文責 事務局 野口 幸洋
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