2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月9日  8:00

第2報

2月8日
現地時間9:00頃(日本時間15:00)

先遣隊3名は経由地であるイスタンブールに現地時間午前7時過ぎに無事到着したとの連絡が事務局へ入る。現地協力者と合流し、4名でミーティングを実施。協力者より以下の情報を得る。

・アダナの病院は機能しているが、それより東(被災地側)に行くと機能していない病院が多いとのこと。

・HATAI地域が壊滅状態。昨日までは道路が通行止めであった。

・ガソリンの不足。支援に行って戻ってこれない人もいるとのこと。

現地での車両と運転手の手配はアダナでの現地協力者が手配くださるとのこと。アダナに到着次第現地視察と、合わせてWHOの現地窓口ともコンタクトをとり、情報収集を行っていく予定。

左 現地協力者アリ氏

14:00頃(日本時間20:00)

TMAT先遣隊3名は2月8日現地時間14時過ぎにアダナ到着後、アダナ空港内に設置されているEMTCCカウンターに医療チームとしての登録を実施。「TEAM10」として割り当てられ、登録が完了した。しかし、医療活動実施にはさらなる許可が必要となるため、EMTCC現地責任者と協議をすることとなった。当初EMTCC現地責任者がHATAIという地域(アダナから南方約1時間30分。甚大な被害が出ている地域)に向っており、そちらまで来るよう指示があった、その後アダナ中心部にあるEMTCC事務所で打合せをすることに変更となった。

17:00頃(日本時間23:00)

EMTCC事務所でEMTCC現地責任者と打合せ。翌9日に被害が甚大であるHATAIのイスケンデルという地域を含めた4か所の地域のTMATが調査を行い、TMATが活動可能なニーズを報告してほしいと指示あり。その報告を受けたのち、EMTCCとして医療活動実施場所及び活動内容について再度調整するとのころ。明日2月9日はEMTCCの許可のものと、HATAIイスケンデルを中心に医療ニーズ調査を実施することとした。

18:00過ぎ(日本時間2月9日0:00)

アダナ中心部に確保した宿舎に入り、本日の活動を終了とした。
先遣隊3名の体調に問題はありません。明日は朝から現地協力者と合流しHATAI方面を目指す予定。
現地は通常の携帯電話の使用ができ、現地メンバーとの連絡は問題なし。また非常に気温が低く、厳しい寒さが続いている模様。余震など安全面にも十分に配慮して活動をしてまいります。


アダナ空港内EMTCCカウンター

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋
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