2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月10日  10:00

第3報

2月9日(以下現地時刻)
7:00頃

宿舎にてTMATメンバーミーティング 本日は被害が大きいとの情報があるハタイ県方面(震源地南側)を調査に行くことを確認。

8:00頃

アダナの宿舎出発。現在は携帯電話の電波良好だが、通信が出来ない状況を考慮し衛生電話での通信テストを行ってから出発。ハタイまでは約3時間の予定。(高速道路)天候は晴れ、気温は非常に低い。

11:00頃

ハタイ到着。地元医師会関係者と調査開始。Hatay Eğitim ve Araştırma Hastanesi(ハタイ アラシスツルマ病院)を視察。公立の大病院。病院前には大量の診療所テントが設営されており、納体袋に入れられた複数の遺体あり。しかし、患者はあまりいない。病院も重症患者はほとんど都市部へ搬送されているとのこと。

14:00頃

ハタイの別の地域の再調査(小さい村など)に向かう。避難所(テント)となっている場所も調査をしたが、この避難所での医療的なニーズは無し。その後支援車両や行政関係者通行のための交通規制のため、道路渋滞であまり動けず。

17:00頃

イスタンブールの協力者より「オスマニエ」という地域の赤新月社が管理している避難所でニーズありとの情報。赤新月社代表とのアポがとれたたためオスマニエへ向かうことを決定。現地時間17:30頃渋滞解消し、オスマニエへ向かう(オスマニエまで約1時間30分)。

19:00頃

赤新月社責任者と面談。この責任者は500名以上がテント(テントは200張程度)で生活する大規模避難所を管理している。4名程度の医師が仮設診療所で診療している、この夜の時間帯でも患者がかなりいる。同様の避難所がもう一つあり、そこには医療者がいないため、そこで手伝ってもらえないかとの依頼あり。翌日10時に再度合流し、もう一つの避難所の調査及び赤新月社責任者のアテンドで保健省関係者の訪問をすることとなった。(ここで診療を行うためには、必ずトルコ語の通訳は必須と指示あり。)

21:00頃

アダナに到着。EMTCC事務所訪問し、EMTCC責任者へ本日の調査状況説明。翌日、オスマニエの避難所ニーズの詳しい状況を再度報告し、そのうえでEMTCCとして活動承認について協議することとなった。

23:00頃

宿舎到着、TMATメンバーでミーティング実施。翌10日はオスマニエに向かい、赤新月社責任者と避難所及び保健省関係者との面談を予定。医療ニーズや活動内容が明確になれば、EMTCCと再度協議する。EMTCCとの協議時間は、現地時間14時頃(日本時間20時頃)になる予定。

このミーティングをもって、本日の活動は終了。

なお、11日(土)出発の予定で医療チーム本隊の募集を開始。現時点では現地の活動内容は未定となっているが、迅速な対応ができるよう並行して準備を進めることとする。

病院前診療所テント

街の様子

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋
【2023トルコ南東部地震】活動報告第3報PDF