2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2023年2月17日  11:00

第10報

2月16日 (以下現地時間)
7:00頃

先遣隊3名、第1陣10名、通訳4名はアダナを出発。活動サイトのオスマニエ バーチェに向かった。なお、メンバー全員健康状態は良好。

9:00頃~17:00頃

活動サイト(バーチェの病院前仮設診療所)に到着。昨日に引き続き診療活動を開始。

本日もトルコの医療チームUMKEと共同で実施。本日は外科疾患39件、内科疾患20件、搬送対応3件の合計59件の対応を行った。
外科系患者多数来院、また一緒に活動するUMKEや地元の信頼も得られ、内科疾患患者
も多くTMATで対応した。散弾銃暴発による銃創処置や心電図変化があった患者を心筋梗塞疑いで転院搬送、脱水患者の点滴処置なども行い、活動を開始して最も多く患者対応を行った1日となった。患者数が増えていることは、日本のチームが信頼を得られている証拠であり、地元でも非常に好意的に受け入れられている。

午前中、鈴木医師と浅野看護師はオスマニエ対策本部を訪問。対策本部のUMKE担当などへ現状の報告と、オスマニエ地域全体の状況について情報共有を行った。現在は、医療支援者も充足してきており、オスマニエ地域のサイトは順調に回っているとのこと。

16:30頃には日本の医療チーム(NPO法人)の先遣隊2名がバーチェのTMAT活動サイトに来訪。情報交換を行った。
本日の診療は17:00に終え、EMTCCへのMDS報告を実施して活動終了となった。

17:00頃

バーチェの活動サイトを出発。

19:00頃

アダナの宿舎到着。その後、日本のマスメディア(フジテレビ)の取材にZoomで鈴木医師と合田医師が対応した。
また、TMAT協力医療機関である徳洲会グループの広報チーム2名が夜に合流。明日から、TMAT広報チームとして同行する予定。
明日も本日同様7:00にアダナを出発し、活動サイトに向かう予定。なお、メンバーの健康状態は良好ですが、少し疲労が見え始めています。各メンバー休息日を設けながら、体調管理をしながら活動を行っていきます。

【第2陣派遣について】
オスマニエ県バーチェでの活動を引き続き継続的に行えるよう、第2陣の派遣を決定しました。
メンバーは以下9名。

隊長 當麻 俊彦 医師 (八尾徳洲会総合病院)
町田 崇 医師 (福岡徳洲会病院)
油江 まき 看護師(福岡徳洲会病院)
伊豫田 かなえ 看護師(湘南藤沢徳洲会病院)
土山 優子 看護師(八尾徳洲会総合病院)
上國料 一康 看護師(東大阪徳洲会総合病院)
篠原 裕 薬剤師/ロジ兼(武蔵野徳洲会病院)
柳川 拓哉 薬剤師(四街道徳洲会病院)
阪木 志帆 事務局(TMAT事務局/一般社団法人徳洲会)

第2陣は2月18日(土)午前9:45成田空港発の便でイスタンブールを経由し、現地時間2月18日(土)夜にアダナに到着。第1陣から引き継ぎ活動を継続する予定。

引き続きご支援ご協力よろしくお願いします。


診療の様子

なお、TMATでは今回のトルコ南東部地震支援に関するクラウドファンディングを開始しています。ぜひご協力いただきたいとともに、皆様のお知り合いにもお知らせいただけると幸いです。
TMAT トルコ南東部地震支援クラウドファンディング

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【2023トルコ南東部地震】活動報告第10報PDF