2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月16日  15:00

第9報

2月15日 (以下現地時間)
7:00頃

先遣隊3名、第1陣10名(4名は昨晩合流)、通訳4名はアダナを出発。活動サイトのオスマニエ バーチェに向かった。なお、メンバー全員健康状態は良好。

9:00頃~17:00頃

活動サイト(バーチェの病院前仮設診療所)に到着。昨日に引き続き診療活動を開始。

本日もトルコの医療チームUMKEと共同で実施。本日は外科疾患29件、内科疾患12件、
搬送対応1件の合計41件の対応を行った。本日は外科系患者多数来院。創部処置・洗浄、軟膏処置が多く、創部内異物はレントゲン撮影(UMKEのモバイルクリニックのレントゲンしよう)し異物除去などの対応を行った。また、夕方には立て続けに5件の救急搬送があり、それらの対応もTMATが行った。
仮設診療所では、TMATが持参したモバイルエコー機などを使用した診察も行われている。また、薬剤についてはUMKEや地元医療スタッフに確認しながら地元の医薬品を使用している。

本日は、活動サイトから数分の場所(学校)にある避難所を巡回で訪問(鈴木医師、浅野看護師、西沢事務)。テントが複数貼られており、150名近くの方が避難している場所とのことだが、訪問した日中の時間は30名ほどがいた。声掛けをしながら健康状態の確認をおこなったが、不眠や避難生活で不安を抱えるなど日本での災害時の避難所と同様の訴えが聞かれた。数名は血圧測定などと診察などを行った。

本日の診療は17:00に終え、EMTCCへのMDS報告を実施して活動終了となった。

17:00頃

バーチェの活動サイトを出発。

18:00頃

移動中の車内にて、EMTCCリーダーオンラインミーティングに鈴木医師、合田医師が
参加。現在活動しているEMTの情報などが共有された。

19:00頃

アダナの宿舎到着。ミーティングを実施。
明日も本日同様7:00にアダナを出発し、活動サイトに向かう予定。
なお、明日は鈴木医師がオスマニエ対策本部を訪問して現状報告などを行う予定。またTMAT活動サイトに日本の医療チーム(NPO法人)の訪問も予定している。

日本時間19:30頃

先遣隊3名が羽田空港に帰国。マスコミ数社(テレビ朝日、朝日新聞、日経新聞など)の取材を受けて解散となった。

引き続きご支援ご協力よろしくお願いします。




活動の様子

なお、TMATでは今回のトルコ南東部地震支援に関するクラウドファンディングを開始しています。ぜひご協力いただきたいとともに、皆様のお知り合いにもお知らせいただけると幸いです。
TMAT トルコ南東部地震支援クラウドファンディング

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【2023トルコ南東部地震】活動報告第9報PDF