2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月20日11:00

第13報

2月19日(以下現地時間)
7:00 頃
第1陣8名、第2陣9名、通訳3名、は2台の車両にてアダナを出発。活動サイトのオスマニエ バーチェに向かった。なお、メンバー全員健康状態は良好。
※隊員2名、通訳1名休息

9:00頃~17:00頃

活動サイト(バーチェの病院前仮設診療所)に到着。昨日に引き続き診療活動を開始。

本日もトルコの医療チーム UMKE と共同で実施。本日は外科疾患14件、内科疾患26件、合計40件(巡回診療の診察含む)の対応を行った。救急搬入2件であった。
外傷フォローの患者は徐々に減ってきており、内科疾患の割合が増えてきている。特に本日は小児の発熱患者が来院し、近くの避難所でも同様の症状の小児が複数名いるとの情報もあるため、巡回での対応も検討している。また、注射のため来院した女性患者にケガが無かったかなどの声掛けをしたところ、近自身で身近な家族を多く亡くしたことを話され、TMATメンバーがその話に時間をかけて傾聴した。このような患者は数多くおり、今後メンタルケアも重要になってくる。

午後からは村田医師、町田医師、佐藤看護師、油江看護師、篠原薬剤師の5名が周辺の避難所へ巡回診療実施。健康に不安をかかえる避難者約 20 名の診察や血圧測定などを実施。また、胃瘻造設をして避難している方の診察を打診。避難所での介護生活が厳しいとの家族の訴えがあったため、地元医療機関に繋いで入院ができるように調整を行った。

なお、TMAT が活動を開始した時から一緒に活動してきたトルコの災害医療チームUMKEが本日をもって活動が終了となり、明日朝撤収するとのことであった。
ここまで一緒に活動してきたことで信頼関係が構築され、最後にはTMATとUMKEは互いのフラッグの交換を行った。

明日からは仮設診療所が設置されているBahceリハビリ病院(Bahce Devlet Hastanesi)のスタッフともに仮設診療所の運営を行う予定。同院も耐震点検が終了したため、近々病院内での通常診療を再開する準備をしていると言い、TMATは仮設診療所から病院診療への移行についても引き際支援を行うことにしている。

本日の診療は17:00に終え、EMTCCへのMDS報告を実施して活動終了となった。

17:00頃

バーチェの活動サイトを出発。

18:00頃

EMTCCリーダーミーティングにオンラインで参加。

19:00頃

アダナの宿舎到着。
明日も本日同様7:00にアダナを出発、活動サイトに向かい第2陣が中心となり継続的に診療を行う予定。
なお、第1陣は明日で活動を終了し夜の便でアダナを経ち帰国する予定だが、全員朝アダナを出発し、バーチェでの第2陣引継ぎとハタイの視察と別れて行動する予定にしている。

引き続きご支援と協力宜しくお願い致します。

第1陣と第2陣で引継ぎミーティング

第1陣から2陣へ。合同で診療開始。


一緒に活動したUMKEとフラッグ交換をし、全員で集合写真

【クラウドファンディングについて】

第2陣が現地に到着し、第1陣から第2陣へ活動が引き継がれます。引き続きご支援ご協力をお願いしたいとともに、皆様のお知り合いの方を含めTMATの活動をご紹介いただき、ご協力を頂戴できればと思っております。何卒宜しくお願い致します。

TMAT トルコ南東部地震支援クラウドファンディング

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【2023トルコ南東部地震】活動報告第13報PDF