2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月21日11:00

第14報

2月20日(以下現地時間)
7:00 頃
第1陣10名、第2陣9名、通訳3名、は2台の車両にてアダナを出発。活動サイトのオスマニエバーチェに向かった。なお、メンバー全員健康状態は良好。
※通訳1名休息

9:00頃~17:00頃

活動サイト(バーチェの病院前仮設診療所)に到着。昨日に引き続き診療活動を開始。

本日より、仮設診療所が設置されている敷地にある病院(バーチェ州立病院)のスタッフとともに、テント仮設診療所で診療を実施。病院の医師、看護師などは主に内科疾患を担当し、 TMAT看護師もフォローに入った。外傷対応は引き続きTMATが担当。本日は外科疾患34件、内科疾患19件(外科疾患患者と重複1名あり)、合計54件(巡回診療の診察含む)の対応を行った。救急搬送1件であった。

外傷のフォロー(ガーゼ交換など)患者は引き続き多く来院しているが、何度も来院している患者がほとんどで皆概ね軽快をしてきている。また、病院医師に小児科医がいたため、本日は小児の患者の来院が多かった。

午前中は鈴木医師、當麻医師、事務局の阪木がオスマニエ保健省を訪問。第1陣から2陣に引き継ぎ、リーダーが當麻医師になる旨を報告。災害対策本部の責任者からTMATの活動に感謝の言葉を頂いた。その後、オスマニエ災害対策本部を訪問し、赤新月社、軍隊、警察などの各団体が共同して活動している状況について確認した。オスマニエ県では発災当初1日に10,000件以上の支援要請+救急要請があったとの事だが、今では1,000件程度に落ち着いて来ているとのこと。

第1陣メンバー7名は、震源地に近く被害が甚大であったガジアンテップ県のヌルダ、イスラーヒエを視察。多くの建物の倒壊を確認し、今でも毎日800名ほどの患者対応をしているチーム(UMKE)と情報交換を行った。ここには、UMKEの設立メンバーの1名と会い、TMATの活動紹介やバーチェでUMKEと連携して活動したことなど交流を行った。

本日の診療は17:00に終え、EMTCCへのMDS報告を実施して活動終了となった。

17:00頃

バーチェの活動サイトを出発。

18:00頃

EMTCCリーダーミーティングにオンラインで参加。

19:00頃

アダナの宿舎到着。
本日で第1陣の活動終了。明日も本日同様7:00にアダナを出発、バーチェ活動サイトの診療を継続しつつ周辺避難所への巡回診療にも出向く予定。

20:00頃

ハタイ県を震源とするM6.4の地震が発生。TMATメンバーはすでにアダナの宿舎にいたが、アダナでも揺れを感じた。メンバー全員無事である。

23:00頃

第1陣10名が活動を終了し、アダナを出発。イスタンブールを経由して、日本時間21日19:45頃に羽田空港に帰国する予定。

引き続きご支援と協力宜しくお願い致します。

第2陣が主体となり診療継続

避難している小児も多く来院。


被害が多きかったガジアンテップ県ヌルダ、イスラーヒエ視察

【クラウドファンディングについて】

活動は第1陣から第2陣へ活動が引き継がれました。引き続きご支援ご協力をお願いしたいとともに、皆様のお知り合いの方を含め TMAT の活動をご紹介いただき、ご協力を頂戴できればと思っております。何卒宜しくお願い致します。

TMAT トルコ南東部地震支援クラウドファンディング

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【2023トルコ南東部地震】活動報告第14報PDF