2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告
2023年2月22日11:00
第15報
2月21日(以下現地時間)
7:00頃(以下現地時間)
第2陣9名、通訳4名、は1台の車両にてアダナを出発。活動サイトのオスマニエ バーチェに向かった。なお、メンバー全員健康状態は良好。
9:00頃~17:00頃
活動サイト(バーチェの病院前仮設診療所)に到着。昨日に引き続き病院スタッフと一緒に診療活動を開始。本日は外科疾患14件、内科疾患16件、計30件対応を行った。救急搬入、救急搬送はどちらも1件であった。
内科系では緩慢症状や疲労、頭痛、腰痛などの地震と直接関連のない症例が多く見受けられた。外科系では、通常通りのガーゼ交換に訪れる患者以外に、骨折で訪れた患者も多く見受けられた。中には、地震に関連した骨折症例もあり、一週間以上経過しているにも関わらず痛みで移動手段がなく、本日漸く救護所に訪れることができたとのことだった。
昼前後に、自宅庭のテントで生活をしている患者の相談が入る。めまい・食欲不振を訴えており、自己体動が困難のため往診してほしいとのこと。町田医師、上國料看護師、男性通訳1名で往診に当たった。上記症状以外にも発熱などの症状があるため病院への受診を進めたが本人の拒否があり、一旦仮設診療所へ搬送し、エコー検査、12誘導心電図、採血を実施。現状の症状を家族へ説明し、病院施設へ救急搬送となった。家族からは「自宅まで足を運んでくさり、こんな遠いところまで来てくださっている日本の方には本当に感謝しています。」との言葉をいただいた。
本日の診療は17:00に終え、EMTCCへのMDS報告を実施して活動終了となった。
17:00頃
バーチェの活動サイトを出発。
19:00頃
アダナの宿舎到着。
明日も本日同様7:00にアダナを出発、バーチェ活動サイトの診療を継続しつつ午前と午後に分けて周辺避難所への巡回診療にも出向く予定。
日本時間20:00頃
第1陣10名が羽田空港へ帰国。
引き続きご支援と協力宜しくお願い致します。
自宅庭のテントで避難生活している患者から要請を受けて往診を実施。救急搬送を行い、入院につなげた。
【クラウドファンディングについて】
活動は第1陣から第2陣へ活動が引き継がれました。引き続きご支援ご協力をお願いしたいとともに、皆様のお知り合いの方を含めTMATの活動をご紹介いただき、ご協力を頂戴できればと思っております。何卒宜しくお願い致します。
事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
文責 事務局 野口 幸洋