2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告
2023年2月23日11:00
第16報
2月22日(以下現地時間)
7:00頃
第2陣9名、通訳4名、は1台の車両にてアダナを出発。活動サイトのオスマニエ バーチェに向かった。なお、メンバー全員健康状態は数名活動に支障はないが疲労などがみられる。無理の無いよう活動を行う。
9:00頃~17:00頃
活動サイト(バーチェの病院前仮設診療所)に到着。昨日に引き続き診療活動を開始。
本日は外科疾患23件、内科疾28件、計51件対応を行った。救急搬入、救急搬送はともになかった。
巡回診療について午前は當麻医師、油江看護師、上國料看護師、柳川薬剤師、通訳1名、午後は町田医師、伊豫田看護師、土山看護師、篠原薬剤師、通訳1名の2チームに分かれて先日も訪れた周辺の避難所2か所を訪問。主に血圧測定など、健康相談に応じた。避難者の中には6か月の妊婦がおり、地震後、胎動が少なくなり心配だったが、今は胎動があると話された。また、前回往診した胃瘻増設をして避難している方を再度往診。症状の相談があったため処方と処置を実施。引き続き2日に1回程度の巡回診療を継続していく予定。
また、避難所では一昨日、昨日の余震の影響と思われる破損が見受けられた。
外傷系では本日も骨折と熱傷の訴えが多かった。熱傷については鍋のお湯によるものであった。また、受診した患者によると、通院していた病院が三日前に再開したとのこと。徐々に病院機能が戻ってきている様子である。
午後には仮設診療所のある病院の耐震と安全の確認がとれたため、仮設診療所のテントを撤収するが決まった。TMATは院内の一室を借りて外科患者の処置を行っていくこととなった。
本日の診療は17:00に終え、EMTCCへのMDS報告を実施して活動終了となった。
17:00頃
バーチェの活動サイトを出発。
19:00頃
アダナの宿舎到着。
明日も本日同様7:00にアダナを出発。処置室がかなり手狭のため、巡回と診療チームの二つに分かれ、巡回チームは午後に現地視察に行くことも検討する。
引き続きご支援と協力宜しくお願い致します。
テントでの仮設診療所は閉鎖し、病院内での通常診療が一部再開。
TMATは院内で引継ぎ診療を行いながら、通常診療移行の支援を実施。
【クラウドファンディングについて】
活動は第2陣が継続しております。引き続きご支援ご協力をお願いしたいとともに、皆様のお知り合いの方を含めTMATの活動をご紹介いただき、ご協力を頂戴できればと思っております。何卒宜しくお願い致します。
事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
文責 事務局 野口 幸洋