2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月24日11:00

第17報

2月23日(以下現地時間)
7:00頃
第2陣9名、通訳3名、は1台の車両にてアダナを出発。活動サイトのオスマニエ バーチェに向かった。なお、メンバーの体調に大きな問題なし。
※通訳一名休息

活動サイト(バーチェの病院内診療所)に到着。昨日に引き続き診療活動を開始。
本日は外科疾患18件、内科疾3件、計21件対応を行った。救急搬入、救急搬送はともになかった。

本日より病院内スペースにて活動。TMATの借りた一室では外傷患者をメインで診療を行い、看護師2名は病院ERに配置された。外傷系の患者層は今までテントで診察した再診の患者が多く、ドレッシング材の交換や消毒が多くを占めた。
一昨日、仮設診療所から救急搬送で病院へ紹介した患者の家族が来院。その後、治療を受けて自宅に戻っていると話された。「尿道留置カテーテルを抜去してほしい」という相談を受け、町田医師、油江看護師、篠原薬剤師、通訳1名の4名で往診した。患者はテント内のベッドに臥床していたが意識は清明で活気も戻ってきていた。処置を終え、病院で処方されたという薬について欠かさず服用するように声掛けを行った。町田医師より、「症状が改善していて安心しました」と声をかけると、ご家族やご本人から何度も感謝の言葉をいただいた。

病院内でのERでは地震の影響で不安を訴える患者が多数来院されていた、もともと血圧が高い人が多いとのことで、心疾患の可能性や、既往歴に心疾患を有している患者多いため、血圧測定、心電図・採血検査を実施することが多くみられた。オスマニエ出身の検査技師より、家が壊れてテント生活をしていることを話された。病院職員自身も被災者であることを再認識させられる。

本日の診療は17:00に終え、EMTCCへのMDS報告を実施して活動終了となった。

17:00頃

バーチェの活動サイトを出発。

20:00頃

アダナの宿舎到着。
明日も本日同様7:00にアダナを出発。巡回と診療チームの二つに分かれ、巡回チームは午後に現地視察に行くことも検討する。

【今後の活動について】

現在TMATはオスマニエ県バーチェの病院(Bahçe Fizik Tedavi ve rehabilitasyon Hastanesi)で活動を行っておりますが、昨日病院前の仮設診療所を閉鎖し、病院内での診療を再開しはじめました。来院する患者についても、外科系の患者は減少しており、内科系も病院での治療ができるようになってきております。
以上を踏まえ、TMATの活動は第2陣の活動をもって終了することを決定いたしました。2月27日(月)まで活動を継続し、病院の通常診療移行の支援を行いつつ、継続的な治療の必要な患者については、病院(Bahçe Fizik Tedavi ve rehabilitasyon Hasutanesi)へ紹介状を書いたうえで引き継いでまいります。

残り数日の活動ではありますが、最後まで責任をもって活動してまいります。引き続きご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。

【クラウドファンディングについて】

活動は第2陣が継続しております。引き続きご支援ご協力をお願いしたいとともに、皆様のお知り合いの方を含めTMATの活動をご紹介いただき、ご協力を頂戴できればと思っております。何卒宜しくお願い致します。


病院内での診療支援を継続。病院再開で、レントゲン撮影も可能。

TMAT トルコ南東部地震支援クラウドファンディング

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【2023トルコ南東部地震】活動報告第17報PDF