2023トルコ南東部地震 TMAT災害医療活動報告

2023年2月25日11:00

第18報

2月24日(以下現地時間)
7:00頃(以下現地時間)
第2陣9名、通訳3名、は1台の車両にてアダナを出発。活動サイトのオスマニエ バーチェに向かった。なお、メンバーの体調に大きな問題なし。

活動サイト(バーチェの病院内診療所)に到着。昨日に引き続き診療活動を開始。
本日は外科系20件、内科系29件、計49件対応を行った。救急搬入、救急搬送はともになかった。
午前中に近隣の避難所テントへ町田医師、油江看護師、上國料看護師、柳川薬剤師で訪問。住民希望者の健康相談と血圧測定を行なった。以前から健康相談を受けている胃瘻を造設している方を訪問した。バイタルサインは良好で特に問題なし。介護者の介護疲れによる訴えも聞かれた。
院内診療では、本震の際に油でやけどした女性が来院。本日までなかなか受診できずにずっと自身で消毒をしていたということであった。同様に本震により受傷した骨折患者も来院した。まだまだ医療にアクセスできていない被災者もいる様子である。また、病院職員の中には震災時に三人の子供を必死で守ったというエピソードを話してくれた。病院職員も被災者であるので、コミュニケーションを図って少しでもケアの助けにつながるよう心掛けたい。
院内ERでは、倦怠感・咽頭痛・高血圧の受診が多く、子どもについても咽頭痛・風邪症状にて点滴施行が増えている。震災後の疲れ、ストレス症状がでている様子であった。

午後には油江看護師、上國料看護師、柳川薬剤師、事務局阪木でバーチェから30分ほどのところにあるカジアンテップ県のヌルダーという町を視察。建物は酷く損傷を受けており、倒壊した階層が平たく押しつぶされている(パンケーキクラッシュ)建物が多く見受けられた。しかし道路が整備され車両の通行に問題なく、瓦礫の撤去もずいぶん進んでいる様子であった。町には住居を失った方や、破損して安全確保のために避難している方のためのAFAD(トルコ災害緊急事態管理局)によるテントが多く存在した。
その後拠点病院へ戻り、診療に合流。
本日の診療は17:00に終え、EMTCCへのMDS報告を実施して活動終了となった。

17:00頃

バーチェの活動サイトを出発。

19:00頃

アダナの宿舎到着。
明日も本日同様7:00にアダナを出発。本日の視察に行かなかったメンバーが午前巡回、午後に現地視察に行く予定


病院内の診療支援を継続。来院される患者さんとの信頼関係も高まってきている。

整形外科医である當麻医師が、レントゲン画像を確認して助言。

通訳の方々もTMATメンバーの一員として患者さんや子供たちとの信頼関係構築に貢献してくれている

【クラウドファンディングについて】

現在第2陣が第1陣から引継ぎトルコ バーチェで活動をしています。引き続きご支援ご協力をお願いしたいとともに、皆様のお知り合いの方を含めTMATの活動をご紹介いただき、ご協力を頂戴できればと思っております。何卒宜しくお願い致します。

TMAT トルコ南東部地震支援クラウドファンディング

事務局担当
野口 幸洋 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO 法人 TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局

【2023トルコ南東部地震】活動報告第18報PDF