令和6年能登半島地震 TMAT災害医療活動報告

2024年1月8日 7:00

第6報

1月7日
7:15

TMAT朝会
本日のリーダー決定と、本日の環境整備等、現在の避難所状況について確認
医師リーダー:坂元医師
看護師リーダー:大川看護師

7:30

医療調整本部にてDMAT、その他チームとミーティング。
村田医師、坂元医師、家口ロジが参加
近隣の避難所で集団クラスター発生を確認。下痢症状があるとのことで炊き出しのおにぎりが原因の可能性がある。
当避難所でも炊き出しがあるため、食べ残しなど持っている可能性がある。
巡回時に注視し、廃棄してもらうよう声掛けや、配給時にその場で食べるように案内をいただくよう依頼する。

9:00

ふれあい健康センター内ミーティング
コロナ患者の移動、トイレ掃除、2階感染部屋の確保について検討

10:30

坂元医師、飛谷看護師、小林ロジが近隣の避難所巡回開始。
光浦集会所と輪島消防署内の避難所の2か所を巡回。

ふれあい健康センター内ではゾーニング準備を開始。
また、1階では三重県のチームが介護度の高い方のサポートをしてくれている。

12:00

災害医療支援本隊第1陣メンバーが決定。12時に金沢駅に集合。
事務局長野口が富山市でレンタカーを借り、金沢駅まで移動。この車両で第1陣は輪島市へ向けて出発する。
メンバーは下記、徳洲会広報部も11日帰還予定で同行

※本隊第1陣
医師 町田 崇(福岡徳洲会病院)
看護師 浅野 昌子(成田富里徳洲会病院)
看護師 山本 篤(岸和田徳洲会病院)
看護師 松本 希(福岡徳洲会病院)
薬剤師 吉川 瑞帆(四街道徳洲会病院)
理学療法士 石合 雄樹(四街道徳洲会病院)
広報 小松原 史仁(一般社団法人徳洲会 広報部)

本日石川県は雪の悪天候が予想されていたが、現在雨、みぞれ模様であり要所要所で道路状況を確認しながら現地を目指す。
途中雪がひどくなり道路状況が悪くなった場合は無理せず金沢市内へ引き返すことも検討。

午後 12:50頃

事務局長野口が石川県庁内保健福祉医療調整本部を訪問。
雪の悪天候が予想される中でも本日中であれば通行可能であることを確認。
また、TMATの現在までの活動状況とこれからの人員配置についても報告。

午後 13:00頃

巡回チームが巡回アセスメント、診療を終えて帰還。

14:45

午後は発熱、下痢、嘔吐の患者が増え対応に追われる。
COVID-19、インフルエンザの検査も開始し、3階に設置していた発熱者用の部屋を2階にも6床確保。
予定より少し遅れて3階のゾーニングを開始したが、ふれあい健康センタースタッフ、ボランティア、TMATで協力して実施することができ、予定より早く終了。

16:30

本隊第1陣が輪島市ふれあい健康センターに到着。
先遣隊チームと合流する。

19:00

TMAT内会議
本日の各エリアでの活動状況を共と本隊第1陣が合流したため顔合わせを実施。
ゾーニング状況と今後の計画について共有。
ゾーニング前にラジオ体操を行うとスムーズに協力して取り組める印象があるため引き続き実施する予定。

20:00

保健医療調整本部にてDMATとその他チームとミーティング。
避難所では、理学療法士を中心に車中泊者へDVT予防とCO中毒予防のため声掛け巡回を実施。チラシと弾性ストッキングを配布。

21:00

活動終了

本日の診療:健康ふれあいセンター 39名 (昨日に引き続き、外科処置の再診患者、COVID-19、インフルエンザ陽性を確認。再診)昨日の再診も複数名あり。感染症患者が増加傾向にあり、中にはCOVID-19、インフルエンザ診断の患者も発生。発熱者用部屋に移動(現在COVID19患者2名、インフルエンザ1名)
輪島消防署:10名 (上気道炎、外傷など)
合計49名の診察、全体の約50%は感染症との診断であった。

なお、令和6年能登半島地震 TMAT支援活動のクラウドファンディングを開始しています。
ご支援ご協力をお願いいたします。

TMAT 令和6年能登半島地震クラウドファンディング

TMAT令和6年能登半島地震クラウドファンディング



事務局担当
野口 幸洋(NPO法人TMAT 事務局長 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆(NPO法人TMAT 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【令和6年能登半島地震】活動報告第6報PDF