令和6年能登半島地震 TMAT災害医療活動報告

2024年1月10日 7:00

第8報

1月9日
7:30

TMATミーティング
健康チェック開始
隊員1名発熱により本日撤収の先遣隊とともに帰路へ。
もう1名も微熱がありコロナ・インフルの検査を実施。陰性を確認したが、本日は活動休息とした。
先遣隊第1班~4班の7名(村田医師、久保看護師、大川看護師、東看護師、山根看護師、柳川薬剤師、家口理学療法士)が本日活動を終え撤収する。

8:00

医療調整本部にてDMAT、その他チームと定例ミーティング。
本日モバイルファーマシーがふれあい健康センターに入る予定、明日から運用開始。
開業医、調剤薬局が順次再開予定であり避難所への周知方法を検討しアナウンスしていく。

9:00

ふれあい健康センターカンファレンス
前日段ボールベットを50台程度作成し福祉避難所に設置したことを報告。
本日シャワー車が入る予定。
三重県保健師チームは避難者に対して、嘔吐物の拭き上げ方をレクチャーする予定。
先遣隊7名は本隊第1陣が乗ってきたレンタカーにて出発する。

午前帯

  • 環境整備について、トイレの汚染がひどく清掃に午前中いっぱい時間を要した。
  • 診療について、感染症部屋の巡回診療を実施。入退室の調整を行った。受診患者の傾向については消化器症状、発熱患者が多数みられた。

午後

  • 3階で意識消失、血圧低下の急患があり、輪島市立病院へ救急搬送となる。診察後、避難所に戻られる。 
  • 福祉避難所内では前夜に段ボールベットより転落された方が2名いた。外傷はなかったが改めて転倒転落リスクについてのアセスメントを行い、段ボールベッドベットから床敷きマットへ変更とした。
  • 昨日より東京都庁からの支援が入り、本日より数名がTMATと一緒に活動。ロジと共にトイレ清掃、環境整備を実施

明日以降は、トイレ清掃、環境整備は東京都庁支援者に移管していく。2次感染がないよう感染防護策をレクチャーしていくことを取り決めた。
避難者の環境整備は引き続きTMATで実施していく。

本日より福祉避難所の夜勤にも協力いただけることとなったため、TMATの看護師とペアで夜勤を行う。
明日以降は状況をみて検討予定。
輪島市の職員の体調不良者が多く、本日2階の夜勤21時から7時をTMATが担うこととした。
本日、クリニックから医師と看護師が夜勤応援に入っていただけるため、夜間診療を依頼。

13時頃に撤収組が金沢駅に到着。
東看護師、山根看護師、家口理学療法士は電車にて松原徳洲会病院を目指す。
残りメンバーは富山駅にてレンタカー返却のため、富山駅から新幹線へ乗車し各病院を目指す。

18時頃
撤収組がそれぞれの病院へ到着。
関東組は富山駅から新幹線乗車後、車内で急患があり村田医師、大川看護師が対応にあたる。大宮駅で救急隊に引き継いでからの帰還となった。

19時時点での診療:62名
主に消化器症状及び上気道炎、発熱といった内科疾患の対応を行った。

 

なお、令和6年能登半島地震 TMAT支援活動のクラウドファンディングを開始しています。
ご支援ご協力をお願いいたします。

TMAT 令和6年能登半島地震クラウドファンディング

TMAT令和6年能登半島地震クラウドファンディング

 

 

事務局担当
野口 幸洋(NPO法人TMAT 事務局長 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆(NPO法人TMAT 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【令和6年能登半島地震】活動報告第8報PDF