ベネズエラ地震 TMAT災害医療活動報告

2026年7月21日 12:30(日本時間)

第10報

■災害概要

6月24日午後6時頃(日本時間25日午前7時頃)、南米ベネズエラ北部カリブ海沿岸のモロン周辺を震源とする大規模地震が発生した。現地の最新発表によると、これまで約5,000人以上が死亡、約16,740人以上が負傷、避難民約17,907人(家屋の全半壊)甚大な被害が報告されている。
TMATは6月29日に情報収集のため先遣隊を派遣、首都カラカス周辺の中核病院「Hospital Dr. Domingo Luciani」においてJDR(国際緊急援助隊)と連携した医療支援ミッションを無事に遂行し、7月10日に全員帰国。事務局は後続隊の派遣も視野に引き続き現地の医療ニーズ調査を実施。

■行動経過・予定(以下、現地時間)

【7月19日】

引き続き被害が甚大な沿岸部地域(ラグアイラ地域)での医療ニーズが確認されている。TMATは現地で活動する他団体チームに協力する形で災害医療支援本隊4名の派遣を決定した。

【本隊メンバー】
医師  中山 文彦 / 東京西徳洲会病院
医師兼スペイン語医療通訳
フランシア・イヴォン・カンポス・チンチア / 榛原総合病院
看護師 佐藤 哲也 / 湘南藤沢徳洲会病院
看護師 小坂 龍嗣 / むさしの救急病院

[右から、中山医師、小坂看護師、フランシア医師、佐藤看護師]

6:00

成田空港にて現地出発前のミーティングを実施。渡航書類の確認、ミッション全体の詳細(活動手順・注意事項等)の最終プレビュー、および携行物資・資機材の整理・チェックイン手続きを行った。

9:30頃

成田空港を出発、経由地であるメキシコシティへ向けてフライト。

以降現地時刻
7月19日
7:30~20:30頃

メキシコシティを経由しパナマシティへ到着。入国審査を経て手荷物を回収し、通関手続きを完了。TMATの受託手荷物のチェックインおよび預け入れ確認を行い、ホテルへ移動し休息。

7月20日
4:50頃

ホテルを出発し、空港にて搭乗手続きを実施

9:00頃

パナマシティを出発、ベネズエラ・バレンシア空港へ向けてフライト

12:30頃

ベネズエラのバレンシア空港へ到着。手荷物・資機材の回収も問題なく完了した。空港職員より「災害支援チーム(医療チーム)」としての配慮を受け、優先的な手続き等の迅速かつ手厚い対応を受けた。

午後
14:30頃

先遣隊派遣時に引き続き伊藤忠商事ベネズエラ会社よりご協力をいただき、同社を通じて手配された現地ドライバーと合流。同社の車両にて、沿岸部シモン・ボリバル国際空港(カラカスの主要国際空港)にあるRDC(Reception/Departure Centre:受入・出発センター)へ向けて出発。約1時間半かけて到着した。 RDCにて手続きを行い、活動に必要な正式な登録票(PASS)を受領。その後、さらに車両で移動して現地災害対策本部である「CICOM」を訪問し、代表者への挨拶および活動に関する報告を行った。

夕方〜夜

沿岸部から首都カラカス市街地へと戻り、18時より現地で連携する日本のNGO「Peace Winds Japan(PWJ)」と合同ミーティングを実施した。PWJの現在の活動状況の共有を受けるとともに、TMATの今後の活動計画について緊密な協議を行った。その後、カラカス市内で夕食を摂りホテルへ移動。
翌日からの診療活動に向けた資機材の確認および選別作業を実施し、本日の活動を終了とした。

【明日の予定】

  • 午前8時より、PWJとの合同活動サイト移動し、医療支援活動を開始する。
  • 現地の需要に合わせた的確な診療・アセスメント支援を展開していく予定である。

 

[パナマシティ空港にて一晩資機材を預かっていただき、翌日朝はスムーズに搭乗手続きを行うことができた。]

[バレンシア空港にて空港職員に入国手続きや資機材搬入の協力をいただいた]

 

★今後の情勢変化や本隊派遣、物資支援の可能性も含め、引き続き情報に留意していただけますようお願い申し上げます 。
なお、今回のベネズエラ地震に対するTMAT災害支援活動のクラウドファンディングを継続しております 。皆さまの温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします 。

事務局担当

野口 幸洋 (NPO法人TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO法人TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【ベネズエラ地震】活動報告第10報PDF