ベネズエラ地震 TMAT災害医療活動報告

2026年7月22日 13:30(日本時間)

第11報

■災害概要

6月24日午後6時頃(日本時間25日午前7時頃)、南米ベネズエラ北部カリブ海沿岸のモロン周辺を震源とする大規模地震が発生した。現地の最新発表によると、これまで約5,000人以上が死亡、約16,740人以上が負傷、避難民約17,907人(家屋の全半壊)甚大な被害が報告されている。
TMATは6月29日に情報収集のため先遣隊を派遣、首都カラカス周辺の中核病院「Hospital Dr. Domingo Luciani」においてJDR(国際緊急援助隊)と連携した医療支援ミッションを遂行し、7月10日に全員帰国。事務局は後続隊の派遣も視野に引き続き現地の医療ニーズ調査を実施。

■行動経過・予定(以下、現地時間)

【7月21日】
8:00~12:00

朝8時にホテルを出発し、車で約30分かけて被害の深刻な沿岸地域へ向かった。市街地のホテル周辺とは一変し、多数の建物が全壊・半壊したまま取り残されている凄惨な被災状況であった。
本日はNGO「Peace Winds Japan(PWJ)」との協働により診療活動を実施した。活動サイトに指定されたのは、多くの被災者が身を寄せるラグアイラ州プラヤ地域の避難所キャンプであり、そのキャンプに隣接した路地に仮設診療所を展開した。TMATはPWJと協力して仮設テントを設置し、診察台や医薬品などの診療資機材を整備・設営した。

12:00~15:30

正午より現地での診療を開始。気温約34℃という厳しい猛暑の中、適宜休憩を挟みながら被災者の診察にあたった。 本日のTMATによる診療は約20名程度であった。搬送や入院を要する重症患者はおらず、全員が処方・処置のうえ帰宅可能であった。
発災から時間が経過し、直接的な地震外傷(急性期外科患者)のフェーズは減少している印象であり、現在は避難環境による疲労、慢性疾患の増悪による内科系疾患・環境起因性疾患が主たるニーズへ移行していることを確認した。

夕方〜夜(振り返り・ミーティング)

15時30分に診療を終了・撤収し、夕方ホテルへ帰還。本日の活動の振り返りおよび翌日の活動予定の確認ミーティングを実施し、本日の活動を終了とした。
なお、隊員全員の健康状態に異常はなく、良好である。

【7月22日(本日予定)】

引き続きPWJと合同で沿岸部地域の本日とは別の避難所周辺サイトへ赴き、地域の医療ニーズに応じた診療支援およびアセスメント活動を継続する。

[TMATとPWJ協力して仮設診療所を設置]

[TMATチーム診療の様子]

[仮設診療所内の様子]

 

★今後の情勢変化や本隊派遣、物資支援の可能性も含め、引き続き情報に留意していただけますようお願い申し上げます 。
なお、今回のベネズエラ地震に対するTMAT災害支援活動のクラウドファンディングを継続しております 。皆さまの温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします 。

事務局担当

野口 幸洋 (NPO法人TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)
阪木 志帆 (NPO法人TMAT / 一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋

【ベネズエラ地震】活動報告第11報PDF