2026年7月31日  23:00

第3報

災害概要

7月28日に発生した「令和8年熊本地震」(M7.1、最大震度7)に対し、TMATは熊本県八代市および氷川町周辺にて緊急医療支援を展開している。八代トヨオカ地建アリーナ救護所での診療や支援物資搬入等支援活動を継続している。

 

行動経過・活動実績(731日〜81日朝)

【朝の全体ミーティング(731 08:0017:00)】

08:00TMAT内カンファレンス): 全隊員でミーティングを実施。診療患者が増加傾向にあること、避難所内における環境の共有(廊下就寝・睡眠不足・徘徊)、物資対応(トラック10台分の荷下ろし・区画整理、湿布・おむつ等の不足)、衛生管理(ゴミ分別・貴重品管理)、支援調整会議の予定等を共有した。

09:00〜(チーム別分隊活動):

    • 診療班(伊藤医師、大浦看護師・阪井看護師・池田看護師): 地建アリーナ救護所にて午前の外来・窓口診療を開始。
    • アセスメント・マップ作成班(町田医師、柳川薬剤師、中嶋理学療法士、森野臨床工学技士、関根救命士): 近隣の医療機関・薬局・避難所のマッピング作成および連絡先リストの整備を実施。
    • 生活支援・福祉調査班(和田看護師・村上看護師・樺山看護師・山本看護師): 避難所内のADL(日常生活動作)低下者や施設入所ニーズの調査、トイレ介助等を実施。DWAT(災害派遣福祉チーム)と連携し対応を行った。
    • 支援物資搬入支援(全員): 当避難所が市の支援物資倉庫に指定されたため、午前9時(10:00本格開始)〜17:00頃まで、大アリーナへの大規模な物資搬入・搬出および整理作業を支援した。

09:4510:05(透析患者護送): 関根救急救命士は透析治療が必要な避難者1名を近隣クリニックへ送迎を実施。

11:1514:45(行政会議出席): 町田医師、合田医師、柳川薬剤師が保健所へ向かい、「第2回 八代市地域保健医療福祉調整本部会議」に出席。

会議では、急性期から個別支援フェーズへの移行に伴い、依然として続く避難所の物資・環境課題への対応や、断水医療機関への給水・支援を継続する方針が確認された。

 

【夕方ミーティング・搬送・先遣隊の撤収(731 16:3018:20)】

16:30(夕方ミーティング):
避難所環境・福祉・医療体制面について情報共有と方針を決定した。また、本日をもって先遣隊が全ての活動を終了し、本隊への引継ぎと挨拶を完了して地建アリーナを出発した(22:45に所属病院へ帰着)。

 

17:0017:50(急患搬送対応): 避難所生活が困難と判断された避難者について、DMATと連携し近隣病院への受入調整および搬送を決定。搬送チーム(樺山看護師、関根救命士、中嶋理学療法士)が緊急車両(TMAT車両)にて医療機関への搬送を実施した。

18:0018:20(夕診開始・日勤撤収): 伊藤医師、大浦看護師、池田看護師により夕診を開始。当直担当を除く隊員は18:20にホテルへ向けて出発した(22:30ホテル帰着し、本日の活動を終了とした)。

 

【夜間当直活動報告(731 18:00 81 09:00)】

当直体制: 伊藤医師、大浦看護師、池田看護師

夜間当直帯においては、避難者への診察・応急対応をはじめ、認知症避難者の保護や家族連携を実施した。また、持病悪化等に伴う医療機関への救急搬送調整(行政救急1件、TMAT車両搬送1件)を行い、24時間体制での医療支援を継続した。

本日の診療は68名の診療を実施。地震による軽症外傷(創傷・骨折等)に加え、避難生活などの環境変化に伴う血圧の増悪や発熱・ストレス等の体調不良が多く見られた。

 

今後の方針について

先遣隊の撤収に伴い、本隊を中心とした支援体制へ移行した。地建アリーナ救護所での24時間診療・当直体制および巡回・往診を継続するとともに、行政(八代市・氷川町)・DWAT・DPAT等の各専門チームと密に連携し、避難所の環境改善、個別福祉ニーズへの対応、医療機関への確実なアクセス支援を推進していく。

 

事務局担当

野口 幸洋(NPO法人TMAT事務局長/一般社団法人徳洲会東京本部)

阪木 志帆(NPO法人TMAT/一般社団法人徳洲会東京本部)

文責 事務局 野口 幸洋